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道東の火山と植物

East Area of Hokkaido’s Volcano and Plants

北海道道東の火山・温泉・自然・植物は素晴らしいです

 北海道の道東地方の地形は変化に富んでおり、火山や湖沼が多くあります。北海道東は火山が多いので豊富に湧き出る温泉も多く、全国的にも有名な温泉地がたくさん見られます。北海道東は冬の積雪はあまり多くありませんが、厳しい寒さがあります。北海道東は夏も太平洋やオホーツク海から吹く風のために霧が発生しやすく、寒冷な気候です。そのために道東では、平地でも高山植物を観察することができます。温泉につかりながら広大な景色を眺め、高山植物に親しむことができる、道東の火山と温泉を写真と地図、火山と植物情報で紹介します。

《道東の火山と温泉写真・道東の火山と温泉地図・道東の火山と温泉案内》

アサトヌプリ写真

《硫化水素を含んだ水蒸気を噴出す硫黄山・アサトヌプリ写真》

地図北海道アサトヌプリ地図Hokkaido Mt.Asatonupuri Map

 北海道道東川湯にある、硫黄山(アサトヌプリ)は現在も活発に水蒸気を吹き上げる活火山です。硫黄山(アサトヌプリ)は1963年頃までイオウを採掘していたそうです。そのイオウは化学工業に使われた他に、戦争で使われる火薬の材料としても使われました。現在でも硫黄山(アサトヌプリ)は噴気孔からはイオウを多く含んだ水蒸気を出しています。硫黄山(アサトヌプリ)の火山性ガスには、有毒な硫化水素も多く含まれています。そのために硫黄山(アサトヌプリ)には、立ち入り禁止地域もあります。硫黄山(アサトヌプリ)の噴気孔のまわりに、黄色くイオウが析出している様子を見ることができます。

アサトヌプリハイマツ写真

《元気に育つハイマツと枯れたハイマツ写真》

アサトヌプリゆで卵写真 

《噴気孔で卵を茹でる様子写真》

 硫黄山(アサトヌプリ)の噴気孔の近くで、ゆで卵を売っています。日によく焼けた威勢のいいお兄さん達の「たまご、たまご〜」の掛け声に押され、買って食べると温泉の香りがしておいしいです。箱根山にある大涌谷の黒卵もおいしいですが、これもいけます。硫黄山(アサトヌプリ)のゆで卵は、白身の部分も温泉の成分(硫化水素)と高熱水蒸気で茶色く変色して、黒卵とは風味も微妙に違うようです。

アサトヌプリ立ち枯れ写真

《硫化水素で枯れたハイマツ写真》

 硫黄山(アサトヌプリ)の山肌は酸のために鉄分が抜けて、白く変色しています。硫黄山(アサトヌプリ)はかつては生えていたハイマツも、硫化水素と強い酸性土壌のために枯れて幹だけが白く残っています。この現象は、火山の酸性土壌とアルミニウムストレスが原因と思われます。

アサトヌプリススキ写真 

《アサトヌプリ山麓の荒地にたなびくススキの写真》

川湯温泉ツツジ散策路写真

《ツツジが原のエゾイソツツジの群落の写真》

地図川湯ツツジが原地図Hokkaido Kawayu Tsutsujigahara Map

 火山帯の過酷な環境(硫化水素や強い酸性土壌)の中でも育つ、たくましい植物もあります。8月下旬、道東では秋風が吹き始めたアサトヌプリ山麓の荒地に、ススキの穂がたなびいていました。この荒地の下には、つつじヶ原が広がっています。初夏の頃には、エゾイソツツジの真っ白な花でおおわれます。エゾイソツツジをよく見ると、来年の花芽がもう付いていました。

《道東の火山と温泉写真・道東の火山と温泉地図・道東の火山と温泉案内》

川湯温泉写真

《川湯温泉源泉写真》

地図北海道川湯温泉地図Hokkaido Kawayuonsen Map

川湯温泉写真

《川湯温泉あし湯の写真》

 北海道東川湯にある、硫黄山(アサトヌプリ)から3qほど下手に、川湯温泉があります。川湯温泉は名横綱大鵬の故郷として有名で、記念館もあります。川湯温泉温泉街の河原が整備されて、足湯ができました。硫黄山(アサトヌプリ)からの水脈で豊富に湧く、天然温泉を当世流行の足湯にしたものです。川湯温泉の足湯は自由に入れるので、入らせてもらいました。秋風が吹き肌寒い中でしたが、10分も足を浸していると全身「ほかほか」になりました。足湯を無賃で入らせてくれた川湯温泉の皆さん、ありがとうございました。

《道東の火山と温泉写真・道東の火山と温泉地図・道東の火山と温泉案内》

摩周湖に咲くヤマハハコの写真

《摩周湖に咲くヤマハハコの写真》

摩周湖周辺地名入り写真

《摩周湖周辺地名入り写真》

地図北海道摩周湖地図Hokkaido Mashuko Lake Map

 摩周湖は周囲20km程の、摩周岳火山(標高857m)のカルデラ湖です。摩周岳(カムイヌプリ)は現在火山活動はありませんが、火口湖にたまった摩周湖の湖水は世界屈指の透明度を誇ります。摩周湖の切り立った火口壁の斜面には、たくさんの植物が見られます。摩周湖の群青色の湖面を背景にして、ヤマハハコが咲いていました。ヤマハハコは葉に白い綿毛をまとい、光を浴びて輝くように見えました。ヤマハハコの白色の綿毛は、アルプスの花エーデルワイスの仲間である証拠ですね。

ノリウツギ花写真

《摩周湖に咲くノリウツギの花写真》

トリカブト花写真

《エゾノホソバトリカブトの写真》

 北海道道東、摩周湖の噴火口壁には、ノリウツギやエゾノホソバトリカブトなどの花が咲いていました。摩周湖畔に咲くトリカブトは猛毒で有名ですが、心臓の薬などとしてなくてはならぬものです。毒と薬は紙一重で、使い方でどうにでもなるのですね。ほとんどの毒草は、薬草として使われ人助けをしています。毒にするのも薬にするのも、その人間しだいなのですね。本当にトリカブトの花は、きれいですね。

《道東の火山と温泉写真・道東の火山と温泉地図・道東の火山と温泉案内》

摩周湖写真

《摩周湖から見る斜里岳の写真》

斜里岳写真

《原生花園から見る斜里岳写真》

地図北海道斜里岳地図Hokkaido Mt.Sharidake Map

 北海道東にある斜里岳(標高1547m)は現在活動はありませんが、道東を代表する火山の一つです。斜里岳の活動は30万年前から25万年前頃で、山頂には6の爆裂火口があります。斜里岳は道東最高峰の羅臼岳(標高1661m)に次ぐ高さで、道東のランドマークになっている山です。摩周湖から見る斜里岳は、神秘的に見えました。またオホーツク海を望む小清水原生花園から眺める斜里岳は大らかに見えました。

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雌阿寒岳写真

《オンネトーと雌阿寒岳、阿寒富士の写真》

オンネトー写真

《雌阿寒岳周辺地名入り写真》

地図オンネトー湖地図Hokkaido Oneto Lake Map

 北海道道東にある雌阿寒岳は、活発な火山です。標高1499mの雌阿寒岳山頂からは、噴煙を上げることがあります。でもこの雌阿寒岳火山のおかげで、オンネトー温泉や阿寒湖畔の温泉があります。オンネトー湖から徒歩20分ほどのところには、温泉が滝になって流れ出すオンネトー湯の滝があります。オンネトー湯の滝の下流の螺湾川畔には、3mほどの背丈がある「ラワンブキ」というふきが自生しています。

ラワンフキ写真 

《背の丈ほどのラワンブキの写真》

ラワンフキ写真

《巨大なラワンブキ写真》

 北海道道東足寄町螺湾川畔に自生するラワンブキは、巨大なフキです。巨大なラワンブキは、雌阿寒岳から流れ出る温泉の成分がその成長に関係しているのでは?と言われています。ラワンブキは巨大ゆえに硬そうに見えますが、食べてみると柔らかくとてもおいしいです。また足寄町にはラワンブキを蕎麦に混ぜて作ったラワンブキそばや、ラワンブキ羊羹などがありました。

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屈斜路湖写真

《津別峠から見た屈斜路湖の写真》

地図北海道屈斜路湖地図Hokkaido Kussharoko Lake Map

 オヤツコ地獄写真

《オヤコツ地獄の噴煙写真》

地図屈斜路湖オヤコツ地獄噴火口地図Kussharoko Oyakotsu Volcano Map

和琴半島和琴温泉写真

《屈斜路湖畔の露天風呂の写真》

 北海道道東にある屈斜路湖は、日本を代表するカルデラ湖です。屈斜路湖の湖畔の和琴半島にあるオヤコツ地獄では、今なお水蒸気の噴煙を見ることができます。もちろん温泉も摩周湖畔にたくさんあります。和琴半島にある露天風呂は、無料で自由に入浴することができます。和琴半島の和琴温泉露天風呂は、そのまま屈斜路湖に泳ぎだせる珍しい温泉です。屈斜路湖砂湯も、岸辺の砂を掘れば湯が湧き出します。屈斜路湖畔は冬場でも温泉の熱で氷結しないので、ハクチョウがたくさん飛来します。

エゾオタカラコウ花写真 

《美幌峠から見る屈斜路湖とエゾオタカラコウ花写真》

地図北海道美幌峠地図Hokkaido Bihoro Pass Map

チシマセンブリ花写真

《美幌峠に咲くチシマセンブリ花写真》

美幌峠から見た屈斜路湖周辺地名入り写真

《美幌峠から見た屈斜路湖周辺地名入り写真》

 屈斜路湖を望む津別峠や美幌峠の標高はあまり高くありませんが、さまざまな高山植物が観察できます。屈斜路湖周辺では、気軽に高山植物を楽しめるのが良いですね。美幌峠は観光用の展望台とは逆の高台に登ると高山植物も多く、眺めも良いのでお勧めです。

ミヤマアキノキリンソウ花写真

《美幌峠咲くミヤマアキノキリンソウ花写真》

コケモモ実写真

《美幌峠に稔るコケモモの赤色の実写真》

 私たちが美幌峠に登ったのは8月下旬でした。風が冷たく、紅葉している葉もありました。コケモモの実はもう赤く色づいていました。コケモモの赤色の実を食べてみると、少し酸っぱいですが、ジャムにするととてもおいしく食べられます。また美幌峠咲くミヤマアキノキリンソウの花は、秋を感じさせてくれます。

紅葉写真

《フウロソウの紅葉写真》

 美幌峠ではエゾフウロの葉が、もう赤く紅葉していました。道東の美幌峠付近は、5月まで雪で覆われます。そして8月下旬には紅葉して冬支度するわけですから、活動期間はわずか3ヶ月しかないことになります。道東の高山植物は、短い夏を過ごすのですね。私たち動物からは、想像できないリズムで生活しているようです。

《道東の火山と温泉写真・道東の火山と温泉地図・道東の火山と温泉案内》

知床連山写真

《知床半島とオホーツク海写真》

地図北海道羅臼岳地図Hokkaido Mt.Rausu Map

 知床半島には羅臼岳(標高1661m)をはじめ火山が多くあります。特に羅臼岳(標高1661m)、天頂山(標高1046m)、知床硫黄岳(標高1562m)などは気象庁で活火山として監視しています。オホーツク海から眺める知床連山も素晴らしいです。

ハマナス花写真

《オホーツク海とハマナスの花写真》

火山植物観察地図北海道北浜駅地図Hokkaido Kitahama Station Map

 北海道道東オホーツク海沿岸の北浜駅まで降りると、まだ夏の花ハマナスが咲いていました。オホーツク海沿岸の北浜駅付近は標高が低く海岸に近いために、まだ暖かいようです。ハマナスの実は、ジャムにするとおいしいです。ハマナスはバラの仲間なので、花の香りも良いです。

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雄阿寒岳写真

雄阿寒岳写真

地図北海道雄阿寒岳地図Hokkaido Mt.Oakandake Map

阿寒湖写真

雄阿寒岳の火山湖阿寒湖写真

阿寒湖ボッケ写真

阿寒湖畔のボッケ写真

ペンケトー湖写真

雄阿寒岳の火山湖ペンケトー湖とパンケトー湖写真

 道東の温泉地として有名な阿寒湖は、雄阿寒岳(標高1370m)の火山湖です。雄阿寒岳は富士山型の成層火山で、富士山と同じようにカルデラ湖を周辺に抱いています。雄阿寒岳の周りには、阿寒湖やペンケトー湖、パンケトー湖などが並んでいます。また阿寒湖畔にはボッケと呼ばれる火山活動(泥火山)が観察できます。

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牧草ロール写真

《牧草の刈り取られたロール写真》

霧氷写真

《冬の道東の霧氷は素晴らしいです》

 北海道道東の火山と植物を、楽しんでいただけたでしょうか?北海道道東は、牧畜が盛んです。秋風の中、牧草の刈り取りが始まっていました。長い冬の間の、牛の餌にするためです。道東の火山と植物を紹介しましたが、これから秋にかけて北海道は収穫の時期です。おいしいものもたくさんあります。秋の北海道も、良いですね。よろしかったら函館花散歩もご覧下さい。

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