沖縄花紀行

　南国沖縄は、１年中花が絶えません。沖縄に咲く花は熱帯亜熱帯の植物から温帯の植物まで、その種類は多様で変化に富んでいます。沖縄各地に咲く美しい花を、写真と花観察地図、沖縄の花情報でお楽しみ下さい。それでは沖縄の各地に咲く花を巡る花旅に、出発しましょう。

《沖縄花紀行写真・沖縄花紀行花観察地図・沖縄花紀行案内》

　沖縄（琉球）はかつて東アジアの中心的な貿易国で、那覇首里城付近は国際都市として繁栄してきました。首里城守礼門付近を花散歩すると、かつての繁栄を偲ぶことができます。首里城守礼門前に咲くハイビスカスの花は、色鮮やかな守礼門を美しく飾ります。

熱帯ドリームセンターに咲く青色のベンガルヤハズカズラ花写真

　沖縄県本部町にある熱帯ドリームセンターには、熱帯植物がたくさん栽培展示されています。冬に熱帯ドリームセンターを花散歩していると、青色のベンガルヤハズカズラの花が咲いていました。熱帯ドリームセンターに咲く、青色のベンガルヤハズカズラの花色も素晴らしいです。

　沖縄県本部にある沖縄記念公園内には熱帯ドリームセンター、エメラルドビーチ、ちゅら海水族館など花散歩や植物観察に適した場所が多くあります。熱帯ドリームセンターにはラン科の植物が多数栽培されています。国営沖縄記念公園熱帯ドリームセンターに咲く、紅色のバンダ蘭の花はとても印象的な花です。

　沖縄の城は素晴らしく、世界遺産に登録されているものが多いです。冬に中城を訪問すると、中城城城門前に咲くツワブキの花が見頃でした。沖縄の城は度重なる戦火によって破壊されているものが多いですが、頑丈な琉球石灰岩で築かれた美しい城壁や城門は残されています。

　沖縄県本部にある沖縄記念公園内を花散歩していると、ブーゲンビリアの花が真冬に咲いていました。沖縄記念公園内ではオンシジウムやハイビスカス、アロエ、デンファレの花などもきれいです。上に見える塔は熱帯ドリームセンターです。

　沖縄県本部にあるエメラルドビーチはコーラルサンド（サンゴの砂浜）の海水浴場として人気です。エメラルドビーチの濁りのない海水とサンゴでできた真っ白な砂浜はとても印象的です。エメラルドビーチを花散歩していると、防波堤にタコノキの木が茂っていました。タコノキは、海辺でも育つ海浜植物です。

　沖縄県東南植物楽園を花散歩していると、リュウキュウベンケイの黄色く明るい花が咲いていました。リュウキュウベンケイは沖縄県に咲く貴重な花で、花を見ると幸せを運んでくれると言われています。

《沖縄の花植物の特徴・沖縄の花植物種類・沖縄の花植物情報》

名称	現代　沖縄植物　古語語　琉球花　英語　Okinawa plants　中国語　冲绳花草
環境	亜熱帯気候、海洋性気候、亜熱帯樹林、海浜、他
葉	大きい（バナナ、ゴクラクチョウカ、カンナ、ハス）、肉厚（アロエ、フクギ）、針状（サボテン）被針状（パイナップル、アダン）、光沢（ゲットウ、フクギ）、羽状（ソテツ、ヤシ、へゴ）
根	気根（ガジュマル、カトレア）、板根（サキシマスオウ、シイ、マングローブ）琉球石灰岩で保水性が悪いので、根の発達した海浜植物が多く見られる
茎	ヒカゲヘゴのように長い茎をもった木性シダがある。気根が茎化（ガジュマル、マングローブ）蔓性の植物が多い（アリアケカズラ、ヤハズカズラ、ポトス）、着生（オオタニワタリ、着生ラン）
花	大型で色鮮やかなものが多い。赤色の花（鳥媒花）が多い。沖縄の固有種も多い
花色	白色：コチョウラン、ハマユウ、オオバナセンダングサ、プルメリア、キョウチクトウ、他青色：ベンガルヤハズカズラ、バンダ蘭、デュランタ、ヒスイカズラ、ローズマリー、他赤色：ハイビスカス、アメリカデイゴ、サンタンカ、ノウゼンカズラ、アロエ、他紫色：サルスベリ、ハイビスカス、デンファレ、コチョウラン、ペンタス、他オレンジ色：ゴクラクチョウカ、アリアケカズラ、パイナップル実、ハイビスカス、他黄色：オオハマボウ、クワズイモ、ランタナ、トベラ、プルメリア、リュウキュウベンケイ、他
気温	20℃～30℃
特徴	着生植物（ラン科、オオタニワタリ、）、蔓性（ポトス、ノウゼンカズラ、ヤハズカズラ）海岸：根が発達（ヤシ、ソテツ、アダン、オオハマボウ）
利用	観葉植物、鉢植え、土手、植え込み、防潮、食用、生薬、観賞、香水、他
芸術	絵画（アダン、ラン科、ハイビスカス）、句歌（ヤシの実、パイナップル、ユウナ、サトウキビ、他）

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《沖縄花紀行写真・沖縄花紀行花観察地図・沖縄花紀行案内》

　エメラルドビーチに茂るタコノキの木の下は涼しい木陰になっています。タコノキの木の木陰から空を見上げると、パイナップルの実の様に見えるタコノキの実が稔っていました。エメラルドビーチに稔るオレンジ色のタコノキの実は沖縄花紀行の楽しみです。

　那覇市首里城のある首里城公園から金城町石畳道を花散歩していると、サンゴ石灰岩でできた石畳道の壁の隙間からサンタンカ（Ixora coccenia）の赤色の花が見えました。石畳道にはヤハズカズラの花やカンナ、リュウキュウコスミレの花などが咲いていました。

　那覇市金城町石畳道を花散歩していると、大アカギの木が茂っていました。金城町石畳道近くに茂るアカギの大木は力強くそびえて見えます。大アカギの幹にはオオタニワタリの葉が共生し茂っています。

　那覇市金城町石畳道を花散歩していると、琉球石灰岩の岩の隙間からコダチヤハズカズラの青紫色の花が咲いていました。那覇市金城町石畳道の道端では、様々な花を楽しむことができます。

　ちゅら海水族館のある沖縄県も本部町にある沖縄記念公園を花散歩していると、ツワブキの花が咲いていました。ツワブキの黄色い花は沖縄の青い海に映えます。

《沖縄花紀行写真・沖縄花紀行花観察地図・沖縄花紀行案内》

　沖縄熱帯ドリームセンターを花散歩していると、青色のバンダ蘭の花が空中に垂れ下がって咲いていました。熱帯ドリームセンターに咲く青色のバンダ蘭の花はとても涼しげで優雅に見えます。

　那覇市にある牧志公設市場を花散歩していると、色とりどりの熱帯の魚が飾られていました。那覇市牧志公設市場の魚は色鮮やかで熱帯の花の様に見えました。那覇市牧志公設市場の魚は綺麗なだけではなく、食してもとても美味です。これらの魚介類は、那覇市牧志公設市場の2階で調理して頂くことができます。

首里城公園に稔る赤色のガジュマルの実はイチジクの実に似ている

備瀬フクギ並木道に生えるシマオオタニワタリの葉も素晴らしいです

《沖縄花紀行写真・沖縄花紀行花観察地図・沖縄花紀行案内》

那覇空港に咲くコチョウランの花は国際空港を美しく飾ります

那覇壷屋やちむん通に置かれた大甕前に咲くツワブキの花も綺麗です

《沖縄花紀行写真・沖縄花紀行花観察地図・沖縄花紀行案内》

首里金城石畳道に置かれた水盤に浮かべられたハイビスカスの花はおもてなしの心を感じる

備瀬ビーチのアダンの木と沖縄の海、伊江島も南国らしく素晴らしい

　沖縄花紀行を、楽しんでもらえたでしょうか？沖縄県を旅すると、綺麗な花や植物に心が癒されます。個性的な植物や野菜も多い沖縄は、これからも目が離せないですね。皆様も沖縄花気候の写真と地図を頼りに、沖縄花紀行ををお楽しみください。このページの花写真は、すべて現地取材で1枚1枚撮影したものです。1枚でも皆さまが気に入った写真があれば光栄です。