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長野信州の花

Flowers Book of Nagano Shinshu

長野信州の花々は清楚で華やか・長野信州の四季の色とりどりの花をお楽しみください

更新2024.09.14

 長野信州に咲く花は高原であるためか、平地に咲く花より色鮮やかで美しく見えます。長野信州に咲く花々を、黄色、青色、赤色、白色、紫色、オレンジ色、ピンク色の色別の写真集にしてみました。長野信州の色ごとの花々は、清楚で美しいです。長野信州の色ごとの、四季の花々を写真でお楽しみください。

長野信州の黄色の花・Yellow Flower

黄色菜の花画像

菜の花ナノハナ

 春に北信州を花散歩していると、菜の花畑の黄色の花が千曲川を背景に咲いていました。アブラナ科アブラナ属ナノハナ(油菜・菜の花Vegetable Flower Brassica rapa)は西アジアから西ヨーロッパ原産の双子葉、二年生草本植物です。ナノハナはアブラナ科の植物の花の総称です。ナノハナと呼ばれる植物にはキャベツ、菜の花、油菜、蕪(カブ)、野沢菜、スグキナなどがあります。ナノハナの定義は定かではありませんが、野菜から咲く黄色く明るい花は、里に春を告げます。ナノハナ(菜の花)は主に種子で増えます。菜の花(ナノハナ)の花は温暖な地域では冬の1、2月頃から、多くの地域では春の3月〜5月頃に開花します。里に春を告げるナノハナの黄色い花は、世界中で人気があります。ナノハナを菜の花花写真、菜の花花散歩地図、ナノハナ花情報でお楽しみ下さい。

黄色ハンゴンソウ花画像

反魂草ハンゴンソウ

 夏の終わりに上高地河童橋近くを花散歩していると、黄色のハンゴンソウの花が梓川の清流を背景に咲いていました。キク科キオン属ハンゴンソウ(反魂草Senecio cannabifolius)は日本や東アジアが原産の双子葉、多年生、草本です。ハンゴンソウは日本では北海道、本州の高原に分布します。ハンゴンソウは高原の水辺や湿地で高さ2m程に成長し、春から初夏に3〜7の切れ込みのある葉を茂らせます。ハンゴンソウは夏に花茎を伸ばし、直径2cm程の黄色い頭状花を散房状に多数咲かせます。ハンゴンソウの花はキク科特有の頭状花で、舌状花は5〜7です。

黄色ミヤマアキノキリンソウ花画像

深山秋麒麟草ミヤマアキノキリンソウ

 初秋に八方尾根を花散歩していると、黄色のミヤマアキノキリンソウの花が登山道の脇に咲いていました。キク科アキノキリンソウ属ミヤマアキノキリンソウ(深山秋麒麟草Woundwort Solidago vigaurea ver. leiocarpa)は日本、北アジア原産の双子葉、多年生、草本です。ミヤマアキノキリンソウはアキノキリンソウの高山型変種で高さ15cm〜50cm程に育ちます。ミヤマアキノキリンソウは、初夏から夏に互生の葉を茂らせ、夏から秋に花茎を伸ばしキク属特有の総状の花を次ぎつきにつけます。ミヤマアキノキリンソウの花色は黄色で、散房状です。ミヤマアキノキリンソウの花はキク科特有の周辺部の舌状花と中心部の筒状花からなります。ミヤマアキノキリンソウは秋に種子を付けます。ミヤマアキノキリンソウの黄色く明るい花は秋の高山を華やかに飾ります。

黄色ウサギギク花画像

兎菊ウサギギク

 夏に乗鞍山麓の畳平のお花畑を花散歩していると、黄色のウサギギクの花が3株並んで咲いていました。キク科ウサギギク属ウサギギク(兎菊Arnica unalascensis)は、日本の中部山岳地帯以北の高山帯、亜高山帯に分布する多年生、草本植物です。ウサギギクは高さ15cm〜25cm程で、葉がへら状で兎の耳に似ています。ウサギギクは夏に花茎を伸ばし、3〜4cmほどのキク科特有の頭状花序の黄色い花を1輪咲かせます。ウサギギクの黄色の明るく可愛らしい花は、高山の草原を飾ります。ウサギギクをウサギギク花写真、ウサギギク花観察地図、ウサギギクの花情報でお楽しみ下さい。

長野信州の青色の花・Blue Flowr

青色イワギキョウ花画像

岩桔梗イワギキョウ

 夏に乗鞍山麓の畳平のお花畑を花散歩していると、砂礫地に青色のイワギキョウの花が咲いていました。キキョウ科ホタルブクロ属イワギキョウ(岩桔梗Alaska Harebell Campanula lasiocarpa 他)は日本やシベリ、アラスカなどの寒冷地が原産の双子葉、多年生、草本です。イワギキョウは成長しても10cm程で、青紫色のホタルブクロに似た花を咲かせます。イワギキョウは砂礫地を好み、主に種子で増えます。イワギキョウはロゼット状に鋸歯のある根生葉を茂らせ、夏から秋に10cm程の花茎を伸ばし、花茎の先にキキョウに似た大きな花を横から上向きに咲かせます。イワギキョウの花は青紫色で、キキョウ科特有の花で、がく片5、花弁先端5裂、雄蕊5、雌蕊1(先端3裂)です。イワギキョウは花期後実(刮ハ)を付けます。イワギキョウは夏から秋の高原の花でベル状の涼しげな花が人気です。イワギキョウの青紫色の優しげな花は、秋の高原の花散歩の楽しみです。

青色オヤマリンドウ花画像

御山竜胆オヤマリンドウ

 白馬八方池近くを花散歩していると、青色のオヤマリンドウの花がミヤマアキノキリンソウの花と並んで咲いていました。リンドウ科リンドウ属オヤマリンドウ(御山竜胆Pasture GentianGentiana makinoi)は日本の亜高山帯、高原が原産の双子葉、多年生、草本です。オヤマリンドウの花はリンドウ属特有の花で、蕾は長楕円形で筒状で花は青色、青紫色などです。オヤマリンドウの花は、がく片5、花弁筒状5裂、5星形、雄蕊5、雌蕊1(柱頭2裂)です。オヤマリンドウは花期後、実を付けます。オヤマリンドウをオヤマリンドウ花観察地図、オヤマリンドウ花情報、オヤマリンドウ花写真で案内します。オヤマリンドウの青色の可愛らしい花をお楽しみください。

青色トリカブト花画像

鳥兜トリカブト

 上高地河童橋近くを花散歩していると、青色のトリカブトの花が河童橋を背景に咲いていました。キンポウゲ科トリカブト属(鳥兜Monkushood Aconitum)は日本などユーラシア大陸が原産の双子葉、多年生、草本です。トリカブト属の植物は、世界中で250種以上が知られています。トリカブトは、主に種子、根塊で増えます。トリカブトは毒草として有名ですが、青紫色の花は美しく、レイジンソウ(伶人草)と呼ばれている種類もあります。トリカブトは冬を根塊で過ごし、春から初夏に茎を直立させ、互生の切れ込みのある葉を茂らせます。トリカブトは夏に茎先、葉脇に青紫色の烏帽子に似た花を咲かせます。トリカブトの花はキンポウゲ科特有の花で、青紫色(青色、紫色)の花でがく片5、花弁2、雄蕊多数、雌蕊3〜5です。トリカブトは花期後、実を付けます。

青色アジサイ花画像

紫陽花アジサイ

 夏に白馬山麓の塩の道を花散歩していると、青色のアジサイの花が道祖神や庚申塚を背景に咲いていました。アジサイ科アジサイ属アジサイ(紫陽花Ajisai Hydrangea macrophylla)は日本、中国原産の双子葉、落葉性、小低木(潅木)です。アジサイは成長すると1m〜2mでになります。アジサイは冬は葉を落葉させ、春に倒卵形、楕円形の長さ6〜15cmの大きな葉を茂らせ、初夏に分枝した枝先に直径8〜20cm程の、球形に近い傘房状の花房を多数付けます。アジサイの花はがく片が大きく、花弁は目立ちません。アジサイのがく片の色は青色、赤色、紫色、白色、他で時間により変化します。アジサイのがく片は4(1.4〜2.4cm)、花弁4(2〜4mm)です。アジサイの花の花柱は3、雄蕊10です。アジサイの涼しげな花は、初夏、梅雨時の花として世界中で人気があります。

《長野信州の花色案内・長野信州の花色情報・長野信州の花の種類案内》

植物名 長野信州の花 漢字 長野信州花 英語 Flower of Nagano Shinshu  
気候 温帯、亜寒帯、高原、高山
気温 −20℃〜30℃
特性 気温差が大きく、湿度は小さい
花期 春、初夏、夏、秋
花色 青色花:イワギキョウ、キキョウ、トリカブト、チシマギキョウ、クガイソウ、他
赤色花:タチアオイ、コマクサ、シモツケ、ヤナギラン、ザクロ、スイレン、他
白色花:ゴゼンタチバナ、イワツメクサ、トウヤクリンドウ、ゴマナ、ヤマハハコ、他
黄色花:ウサギギク、ハンゴンソウ、アキノキリンソウ、ニッコウキスゲ、他
紫色花:ウツボグサ、ヨツバシオガマ、カライトソウ、ワレモコウ、マツムシソウ、他
オレンジ色花:クルマユリ、コオニユリ、ヒャクニチソウ、ダリア、ヤマブキ、他
特徴 花が大きく、花色が鮮やかなものが多い
観察地 長野、松本、白馬、乗鞍、志賀高原、北アルプス、他
特徴 ・高山や高原には氷河時代の残存種が多く観察される。
・ヨーロッパアルプスやシベリア、ロッキー山脈の植物の近縁種が多くみられる。
・固有種の他、牧畜の牧草輸入のため帰化植物が多い。
・古い寺社には意外に古い時代に輸入された薬草茶花なども観察される。
・ノザワナなど輸入種が品種改良され優れた品種として定着し、活用されている。
・バイオ、創薬に対しての理解があり、研究や開発が盛んである。
・植物や花々がその地域の価値を高めていることを理解している自治体が多い。
利用 食用、鑑賞用、庭園、生薬、薬草、医薬品、創薬、バイオエネルギー、他
科名 キク科、マメ科、バラ科、ツツジ科、アヤメ科、キンポウゲ科、ユリ科、他

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長野信州の赤色の花・Red Flower

赤色タチアオイ花画像

立葵タチアオイ

 夏に松本城を花散歩していると、赤色のタチアオイの花が松本城を背景に咲いていました。アオイ科タチアオイ属タチアオイ(立葵Hollyhock Alcea rosea)はアジア原産の双子葉、二年生、宿根生、草本です。タチアオイは古い時代に、中国から日本に薬草として伝来し親しまれています。タチアオイは直立した茎を伸ばし、成長すると2.5mにもなります。タチアオイの葉は互生で、直径6〜15cm程あります。タチアオイは初夏から夏に垂直に延びた花茎の下から、順次に直径6〜9cmの大きな花を咲かせてゆきます。タチアオイの花色は赤色、紫色、薄紅色、白色、黄色他です。タチアオイの花はアオイ科特有のがく片5、副がく片あり、花弁5が基本で重弁、八重咲きのものもあります。タチアオイの雄蕊はハイビスカスの花のように雌蕊(複数)に筒状に合着しています。タチアオイは薬草としても知られ、世界中で親しまれています。

赤色センニチコウ花画像

千日紅センニチコウ

 夏に松本繩手通近くを花散歩していると、女鳥羽川を背景に赤色のセンニチコウの花が咲いていました。ヒユ科センニチコウ属センニチコウ(千日紅Gomphrena globosa )はブラジル、パナマ、グアテマラ原産の双子葉、一年生草本です。センニチコウは葉が対生で高さが50cmほどで、夏から秋に真直ぐな花茎を伸ばし先端に直径2cmほどの円形の紫紅色の花を咲かせます。センニチコウの色鮮やかで愛らしい花は人気があります。センニチコウをセンニチコウ花写真、センニチコウの花散歩地図、センニチコウの花情報でお楽しみ下さい。

赤色ノコギリソウ花画像

鋸草ノコギリソウ

 夏に白樺湖を花散歩していると、赤色のノコギリソウの花にミツバチが止まっているのが観察できました。キク科ノコギリソウ属ノコギリソウ(鋸草Chinese yarrow Achillea alpina)は日本などユーラシア、北アメリカ大陸が原産の双子葉、多年生、草本です。ノコギリソウは、高地や寒冷地に生育するキク科の植物で、主に種子、宿根で増えます。ノコギリソウは世界中で、薬草や漢方薬として利用されています。ノコギリソウは宿根で冬を過ごし、鋸歯のある葉を茂らせ夏に高さ50〜100cm程の花茎を伸ばします。ノコギリソウは夏に花茎の先に散房状の頭花(白色、薄紅、赤色)を付けます。ノコギリソウの花はキク科特有の花で、舌状花と管状花で出来ています。ノコギリソウは花期後、痩果を付けます。

赤色ヒャクニチソウ花画像

百日草ヒャクニチソウ

 夏の終わりに白馬切久保諏訪神社を訪問すると、赤色のヒャクニチソウの花が咲いていました。キク科ヒャクニチソウ属ヒャクニチソウ(百日草Elegant zinnia Zinnia elegans)は北アメリカ(メキシコ)原産の双子葉、1年生草本です。ヒャクニチソウは高さ30cm〜80cm程で、夏の終わりから秋に頭状花序の直径5cm〜7cm程の花を付けます。ヒャクニチソウの花期は夏から秋で、花色は赤色、黄色、オレンジ色、白色などです。ヒャクニチソウの花はキク科特有の頭状花序の花で、舌状花と筒状花からできています。ヒャクニチソウは秋に茶色い痩果を付けます。ヒャクニチソウをヒャクニチソウ花写真、ヒャクニチソウ花観察地図、ヒャクニチソウ花実情報でお楽しみ下さい。

長野信州の白色の花・Wite Flower

白色リンゴ花画像

山母子リンゴ

 春に小布施郊外を花散歩していると、白色のリンゴの花が咲いていました。バラ科リンゴ属リンゴ(林檎 Apple Malus domestica)は中央アジア原産の双子葉、落葉、耐寒性、低木です。リンゴは成長すると高さ5m〜12m程になり、春から初夏に長卵形の葉をつけ、枝いっぱいに白色(薄紅色、赤色)の花を咲かせます。リンゴの花は直径2cm〜3cm程で花開くと白色(赤色、薄紅色)になります。リンゴの花はバラ科特有の花で外花被片5、内花被片5(一重咲き)です。リンゴの白色の上品な花は、初夏を告げる花として人気があります。秋に稔るリンゴの実は生食、ジュース、ジャムなどに人気があります。リンゴをリンゴ花実写真、リンゴ花実観察地図、リンゴ花情報でお楽しみ下さい。

白色ヤマハハコ花画像

山母子ヤマハハコ

 夏に上高地梓川河畔を花散歩していると、白色のヤマハハコの花が梓川を背景に咲いていました。キク科ヤマハハコ属ヤマハハコ(山母子 Pearly Everlasting Anaphalis margaritacea)は日本などユーラシア、北アメリカが原産の双子葉、多年生、草本です。ヤマハハコの茎は白い綿毛で覆われ、白いヴェールを被ったような白く美しい植物です。ヤマハハコは日当たりの良い山地の草原や水辺に生え、初夏から夏に白い綿毛に覆われた茎に披針形の葉を互生に付け、夏に白い総苞片に覆われた黄色い頭花(管状花)を散房状に付けます。ヤマハハコの花はキク科特有の花で、管状花(筒状花)だけからできています。ヤマハハコの白く真珠のように輝く花は、世界中で愛されています。ヤマハハコの白く可愛いらしい花は、夏の花散歩の楽しみです。

白色ゴマナ花画像

胡麻菜ゴマナ

 夏に志賀高原木戸池畔を花散歩していると、白色のゴマナの花が木戸池を背景に咲いていました。キク科シオン属ゴマナ(胡麻菜Aster glehnii var. hondoensis他)は日本など東アジア北部、高原が原産の双子葉、多年生、草本です。ゴマナは白色の頭状花序の花を散房状に付け100〜150cmになります。ゴマナは冬は横に広がる根茎で過ごし、初夏から夏に茎を伸ばし、互生長楕円形のざらつく葉を茂らせます。ゴマナは夏から秋に白色の頭状花序の花を散房状に付けます。ゴマナの花はキク科特有の花で、白色の舌状花と黄色い管状花でできています。ゴマナは花期後痩果を付けます。ゴマナは食用、としても利用されます。ゴマナの素朴で爽やかな花は、夏から秋の花散歩の楽しみです。

白色トウヤクリンドウ花画像

当薬竜胆トウヤクリンドウ

 夏に乗鞍大黒岳を下っていると、白色のトウヤクリンドウの花が咲いていました。リンドウ科リンドウ属トウヤクリンドウ(当薬竜胆Gentiana algida)は日本などユーラシア大陸、北アメリカが原産の双子葉、多年生、草本です。トウヤクリンドウは、主に種子、根茎で増えます。トウヤクリンドウは、薬草、漢方薬として知られています。トウヤクリンドウは冬を根茎で過ごし、初夏に茎を直立させ、対生の披針形の葉を茂らせます。トウヤクリンドウは夏の終わりから秋に茎先に先端が5裂した花を咲かせます。トウヤクリンドウの花はリンドウ属特有の花で、蕾は螺旋に巻いた筒状長楕円形で、開くと五星形です。雄蕊5、雌蕊1(柱頭2裂)です。トウヤクリンドウは花期後、実を付けます。

長野信州の緑色の木々と草原・Green Flower

白馬山麓画像

草原と雪山白馬山麓の草原と北アルプス

 長野県白馬村は北アルプス白馬三山や、五竜岳の山麓に広がる景観の美しい村です。今日は白馬村にある白馬山麓の花散歩を写真、花写真、地図、交通アクセスで案内いたします。白馬山麓の白馬村は、近年1年中自然と親しめるエリアとして世界中から注目を浴びている地域です。四季の花が美しい、白馬山麓の花散歩をお楽しみください。

白樺湖画像

湖と草原白樺湖の植物と花

 長野県茅野市北山字池の平にある白樺湖は高原リゾートとして人気の場所です。白樺湖は白樺高原の標高1416m地点にある、周囲3.8kuほどの小さな湖です。白樺湖は元々は農業用ため池として造られた人造湖ですが、白樺湖の周りにはたくさんのリゾートホテルや別荘などが立ち並んでいます。白樺湖からの蓼科山の眺めは美しく、夏の避暑や冬季のスキー、スケートなどに人気があります。白樺湖の植物と花を写真と交通アクセス地図、白樺湖に咲く花で案内しましょう。

大沼池画像

湖と木々大沼池の自然と植物

 信州(長野県)にある志賀高原は四季を通して、豊かな自然が素晴らしく世界的にも有名な保養地です。志賀高原では夏から秋には高山植物とたくさんの湖沼の散策を楽しむことができます。今日は神秘的な青い湖面が美しい、志賀高原大沼池の自然と植物を写真と地図で紹介しましょう。志賀高原大沼池は標高1694m、水深26m、周囲5qの青い湖水が印象的な湖です。

八方尾根画像

草原と山白馬八方尾根花散歩

 八方尾根は北アルプス唐松岳(標高2696m)の稜線にある眺めの良い尾根です。八方尾根からは白馬村の街並みや白馬三山の白馬岳、杓子岳、白馬鑓ヶ岳を望むことができます。また八方尾根周辺には高山植物の花畑も広がり植物観察にも最適な場所です。八方尾根へは山の初心者でもゴンドラとリフトで気軽に行くことができます。八方尾根花散歩1ではゴンドラ兎平駅(標高約1400m)から八方池山荘(標高約1830m)付近の植物を写真と地図で案内いたします。八方尾根付近は亜高山地帯、高山帯ですので、天候の急変や降雪、落雷には充分気をつけてください。八方尾根周辺の花畑の花散歩を写真と地図、交通アクセス、八方尾根散策情報で案内いたします。

長野信州の紫色の花と実・Purple Flower

紫色ヨツバシオガマ花画像

四葉塩釜ヨツバシオガマ

 夏に乗鞍山麓の畳平のお花畑を花散歩していると、紫色のヨツバシオガマの花が緑色の草地を背景に咲いていました。シソ目ハマウツボ科シオガマギク属ヨツバシオガマ(四葉塩釜Lousewort Pedicularis japonica)は日本の高山帯が原産の双子葉、多年生、草本です。ヨツバシオガマの花はシソ目特有の唇状の花で、がく片5、花弁5、雄蕊2、雌蕊先端2裂ですが合弁して筒状に見え、がく片5裂、花弁は長唇状で唇状花(上唇2は鳥のくちばし状、下唇3裂)に見えます。ヨツバシオガマは花期後実(刮ハ)を付けます。ヨツバシオガマの薄紫色の花色は美しく、高山の湿地を華やかに飾ります。ヨツバシオガマをヨツバシオガマ花写真、ヨツバシオガマ花観察地図、ヨツバシオガマ花情報でお楽しみ下さい。

紫色ヤマホタルブクロ花画像

山蛍袋ヤマホタルブクロ

 夏の終わりに上高地河童橋近くを花散歩していると、紫色のヤマホタルブクロの花が梓川の清流を背景に咲いていました。キキョウ科ホタルブクロ属ヤマホタルブクロ(山蛍袋Campanula punctata var. hondoensis)は日本の高原地帯が原産の双子葉、多年生、草本です。ヤマホタルブクロは冬を宿根で過ごし、初夏に互生の毛におおわれた葉を茂らせ、夏に花茎を伸ばし、釣り鐘状の下向きに咲く花を次々に咲かせます。ヤマホタルブクロの花色は紫色、白色などで、ホタルブクロの高山型変種です。ヤマホタルブクロの花は、キキョウ科特有の花でがく片5、花弁筒状5裂、雌蕊3裂、雄蕊5です。夏の山道に咲くヤマホタルブクロのかわいらしい花は夏の高原の花散歩の楽しみです。

紫色マツムシソウ花画像

松虫草マツムシソウ

 夏に白馬八方池近くを花散歩していると、紫色のマツムシソウの花が北アルプスの峰々を背景に咲いていました。マツムシソウ科マツムシソウ属マツムシソウ(松虫草Japanese Scabiosa Scabiosa japonica 他)は日本が原産の双子葉、一年生(多年生)、草本です。マツムシソウは成長すると10〜80cm程で、紫色のキクに似た頭状花序の花を付けます。マツムシソウは主に種子で増え、夏に直線状に茎を伸ばし、対生で羽状の葉を茂らせます。マツムシソウは夏から秋に紫色の頭状花序の花を付けます。マツムシソウの花はキク科に似た頭状花序の花で、総苞片葉状で、花弁筒状5裂、雌蕊長、雄蕊2〜4です。マツムシソウは花期後実(痩果)を付けます。マツムシソウは園芸、観賞用、薬草、生薬としても利用されます。マツムシソウの涼しげな花は、夏から秋の花散歩の楽しみです。

紫色クサボタン花画像

草牡丹クサボタン

 上高地河童橋近くを花散歩していると、薄紫色のセンニンソウの花が穂高連峰を背景に咲いていました。キンポウゲ科センニンソウ属クサボタン(草牡丹Kusabotan Clematis stans 他)は日本が原産の双子葉、多年性、植物です。クサボタンの花は、キンポウゲ科特有の花でがく片4、花弁なし、雌蕊多数(多心皮)、雄蕊多数です。クサボタンの可愛らしい花は河原や草原を華やかに飾ります。クサボタンをクサボタン花写真、クサボタン花観察地図、クサボタン花情報でお楽しみ下さい。

長野信州のオレンジ色の花・Orange Flower

オレンジ色コオニユリ花画像

小鬼百合コオニユリ

 夏に志賀高原長池畔を花散歩していると、コオニユリのオレンジ色の花が長池を背景に咲いていました。ユリ科ユリ属コオニユリ(小鬼百合Leichtlins' Lily Lilium leichtlinii)は日本など東アジアの草原が原産の単子葉、多年生、草本です。コオニユリは冬を鱗茎で過ごし、初夏に互生の葉を付け、夏に高さ30cm〜100cm程の花茎を伸ばし花茎の上部に数個の花被片が反り返った紅色、オレンジ色の花を咲かせます。コオニユリの花はユリ科特有の筒状花で、花被片6、雌蕊1、雄蕊6です。夏山の湿地や草原を明るく飾るコオニユリの花は、夏の草原の女王です。夏のの草原に咲く可愛らしいコオニユリは、夏の草原散歩の楽しみです。コオニユリをコオニユリ花写真、コオニユリ花観察地図、コオニユリ花情報でお楽しみ下さい。

オレンジ色ニッコウキスゲ花画像

日光黄萱ニッコウキスゲ

 夏に車山高原を花散歩していると、ニッコウキスゲのオレンジ色の花が草原を背景に咲いていました。ユリ科ワスレグサ属ニッコウキスゲ(日光黄萱Nikkokisuge Hemerocallis esculenta)は日本など東アジアが原産の単子葉、多年生、草本です。ニッコウキスゲはゼンテイカとも呼ばれ高原に夏を告げる花として親しまれています。ニッコウキスゲは主に株分け、種子で増えます。ニッコウキスゲは地下茎(根茎)で冬を過ごし、初夏に細長い根出葉を叢生し、線状の細長い葉を2列に並んで付けます。夏に葉心から1本の花茎(高さ60〜80cm)を直立し、上部は2分岐し各先端に3〜4個の黄色(黄橙色)の花を総状に付けます。ニッコウキスゲの花はユリ科特有の花で、ラッパ状(筒状で先端は開き6裂)です。ニッコウキスゲの花は花被片6、雄蕊6、雌蕊1、子房3室です。ニッコウキスゲは花期後、さく果を付けます。

オレンジ色レンゲツツジ花画像

蓮華躑躅レンゲツツジ

 夏に白樺湖畔の木道を花散歩していると、オレンジ色のレンゲツツジの花が咲いていました。ツツジ科ツツジ属レンゲツツジ(蓮華躑躅Rhododendron molle 他)は日本、中国が原産の双子葉、常緑、小低木です。初夏の山地や草原を華やかな花で飾るレンゲツツジの花は初夏に咲く花です。レンゲツツジは主に、挿し木や種子で増えます。レンゲツツジの花はツツジ科特有の花で、がく片5、花弁筒状で合弁5裂、雌蕊1、雄蕊5です。レンゲツツジは有毒ですが、レンゲツツジの美しく華やかな花は園芸植物としても人気があります。レンゲツツジをレンゲツツジ花写真、レンゲツツジ花観察地図、レンゲツツジ花情報でお楽しみ下さい。

オレンジ色クルマユリ花画像

車百合クルマユリ

 夏に白馬八方尾根を花散歩していると、オレンジ色のクルマユリの花が登山道の脇に咲いていました。ユリ科ユリ属クルマユリ(車百合Wheel Lily Lilium medeoloides)は日本など東アジア寒冷地が原産の単子葉、多年生、草本です。クルマユリは冬を鱗茎で過ごし、初夏に輪生の葉を付け、夏に高さ30cm〜100cm程の花茎を伸ばし花茎の上部に数個の花被片が反り返った紅色、オレンジ色の花を咲かせます。クルマユリの花はユリ科特有の筒状花で、花被片6、雌蕊1、雄蕊6です。夏山の草原を明るく飾るクルマユリの花は、高山植物の女王的存在です。高山の草原に咲く可愛らしいクルマユリは、夏山散歩の楽しみです。

長野信州のピンク色の花・Pink Flower

ピンク色ヤナギラン花画像

柳蘭ヤナギラン

 夏に上高地ウエストン碑近くを花散歩していると、アルプスの峰々を背景にピンク色のヤナギランの花が咲いていました。夏から秋の高原に揺れるヤナギランの花は山高原散歩の楽しみです。アカバナ科ヤナギランは北アメリカ、ヨーロッパ、アジアに広く分布する植物です。日本ではヤナギランは北海道、本州の亜高山帯から山地に分布します。夏の高原に涼しげに揺れるヤナギランの赤(薄紫)色の上品な花は人気が高い花です。

ピンク色カライトソウ花画像

唐糸草カライトソウ

 夏の終わりに八方尾根を花散歩していると、ピンク色のカライトソウの花が、緑色の草地を背景に咲いていました。バラ科ワレモコウ属カライトソウ(唐糸草Hakusan Burnet Sanguisorba hakusanensis)は日本朝鮮半島の高山や寒冷地が原産の双子葉、多年生、草本です。カライトソウは初夏から夏に地下茎から互生の羽状複葉の根生葉を茂らせ、夏〜秋に1m程の花茎を伸ばし花茎の先に円形、長円形の赤紫色の穂状の花を咲かせます。カライトソウの花はがく片4、花弁は無く、雌蕊1、雄蕊6〜12で長いのが特徴です。カライトソウをカライトソウ花写真、カライトソウ花観察地図、カライトソウ花情報でお楽しみ下さい。

ピンク色タムラソウ花画像

田村草タムラソウ

 初秋に上高地田代池を花散歩していると、ピンク色のタムラソウの花が湿原を背景に咲いていました。キク科タムラソウ属タムラソウ(田村草Plumeless saw-wort Serratula coronata 他)は日本などユーラシア大陸が原産の双子葉、多年生、草本です。タムラソウは成長すると70〜150cm程で、紫色のアザミに似た棘の無い花を咲かせます。タムラソウは主に種子で増えます。タムラソウの茎は直立し、葉は羽状で全裂しています。タムラソウは夏の終わりから秋に花茎を伸ばし、花茎の先にアザミの花に似た頭状花序の花を咲かせます。タムラソウの花は赤紫色で、キク科特有の頭状花序の花で筒状花のみでできています。タムラソウは花期後実(痩果)を付けます。タムラソウは秋の高原の花で薬草、漢方薬としても利用されます。タムラソウの赤紫色の優しげな花は、秋の高原の花散歩の楽しみです。

ピンク色モモ花画像

モモ

 春に須坂市郊外を花散歩していると、ピンク色のモモの花が青空を背景に咲いていました。バラ科スモモ属モモ(桃Peach Prunus persica)は中国原産の双子葉、落葉小高木です。モモは成長すると高さ4m〜10m程に成長します。モモは春に赤色、白色の花を咲かせます。モモは大きさ2.5cm〜3cm程の花を、枝いっぱいに付けます。モモの花はバラ科特有の花弁5枚が基本で、雌しべ1、雄しべ多数で、八重咲きのものもあります。モモは夏に、大きく美しい果実を付けます。モモの花とモモの実は、世界中から愛され利用されています。

長野信州のコラージュ・Flowers Collage

オレンジ色ナナカマド実画像

七竈ナナカマド

 初秋に松本市を花散歩していると、オレンジ色のナナカマドの実が稔っていましたバラ科ナナカマド属ナナカマド(七竈Japanese Rowan Sorbus commixta)は日本サハリンなど東アジアの寒冷地原産の双子葉、落葉、高木です。ナナカマドは寒冷な環境を好み、秋に赤色の美しい実を付け葉が赤く紅葉するのが特徴です。ナナカマドは成長すると樹高10m近くなります。ナナカマドは初夏に、奇数羽状複葉を枝先に付け、枝先に散房状の白い花を多数咲かせます。ナナカマドの花はバラ科特有の花でガク片5枚、花弁5枚、雌蕊は複数が融合、柱頭は3〜5裂、雄蕊20です。ナナカマドは秋に赤い実を稔らせ葉は赤く紅葉します。ナナカマドの実と紅葉は美しく、世界中から愛されています。

ツリガネニンジン花画像

釣鐘人参ツリガネニンジン

 夏に八方池山荘近くを花散歩していると、形の良いツリガネニンジンの花が咲いていました。キキョウ科ツリガネニンジン属ツリガネニンジン(釣鐘人参Japanese lady bell Adenophora triphylla 他)は日本など東アジア原産の双子葉、多年生、草本です。ツリガネニンジンは成長すると50〜150cm程で紫色の筒状(釣鐘)の花を付けます。ツリガネニンジンは主に種子で増え、初夏から夏に直線状に茎を伸ばし、輪生の葉(3〜6)を茂らせます。ツリガネニンジンは夏から秋に紫色の釣鐘状の花を輪生に付けます。ツリガネニンジンの花はキキョウ科特有の筒状の合弁花で、がく片5裂、花弁筒状5裂、雌蕊長く先端3裂です。ツリガネニンジンは花期後実(さく果)を付けます。ツリガネニンジンは食用、薬草、生薬、中医薬としても利用されます。ツリガネニンジンの釣鐘状の涼しげな花は、夏から秋の花散歩の楽しみです。

ヤブカンゾウ花画像

藪萱草ヤブカンゾウ

 夏に乗鞍高原を花散歩していると、ヤブカンゾウの花にとまるアゲハチョウが観察できました。ユリ科ワスレグサ属ヤブカンゾウ(藪萱草Kwanzo Hemerocallis fulva ver. kwanso 他)は中国北部が原産の単子葉、多年生、草本です。夏の草原や庭園、街路をオレンジ色の明るく華やかな花で飾るヤブカンゾウは世界中で愛されている花です。ヤブカンゾウは主に匍匐茎(根茎、稀に鱗茎)で増えます。ヤブカンゾウの葉は、根生葉で少し厚みがあります。ヤブカンゾウの花はユリ科特有の花で本来は花被片6枚ですが、八重(重弁)咲です。ヤブカンゾウの雄蕊は6、雌蕊は1です。ヤブカンゾウは3倍体の為に結実することはほとんどありません。ヤブカンゾウの明るく華やか花は、世界中で人気です。ヤブカンゾウをヤブカンゾウ花写真、ヤブカンゾウ花観察地図、ヤブカンゾウ花情報でお楽しみ下さい。

ナスタチウム花画像

金蓮花キンレンカ

 夏に白樺湖畔を花散歩していると、赤色とオレンジ色のキンレンカ(ナスタチウム)の花が咲いていました。ノウゼンハレン科キンレンカ属キンレンカ(金蓮花Garde Nastuatium Tropaeolum majus)はナスタチウムとも呼ばれ、中南米の高原地帯が原産の高さ30cm〜100cm程の双子葉、多年生(1年生)、草本です。キンレンカは主に種子で増え、春から初夏に互生円形の葉を付け、夏に葉脇から単生の花を咲かせます。キンレンカの花はキンレンカ属特有の花で、花弁5枚が基部で合着し、そのうち1枚は距と呼ばれる長い蜜壺になっています。キンレンカの花はがく片5、花弁5、雌蕊1(柱頭3裂)、雄蕊8です。キンレンカは食用、薬草、漢方薬としても利用されています。

 長野信州の花を、楽しんでいただけたでしょうか?。長野の素晴らしい自然と景観は、実は世界中から注目されています。皆様も長野信州の色ごとの花を、探してみてはいかがでしょうか。私たちも長野信州の花を、これだけの素晴らしい自然と景観を背景に見ることができることを幸せに感じています。このページの長野信州の花写真は、すべて私たちが現地取材して撮影したものです。1枚でも皆さまが気に入った、写真があれば光栄です。よろしかったら志賀高原の色秋色図鑑も眺めてみてください。

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