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鎌倉の色図鑑
Color Photo Album of Kamakura
鎌倉湘南の色は明るく鮮やかです・鎌倉湘南の花の色も鮮やかです
古都鎌倉は12世紀末期に鎌倉幕府が開かれ、その後約150年間日本の政治の中心でした。その後政治の舞台から遠ざかりましたが、鎌倉五山を始め多くの名刹が残されています。現在は東京近郊の観光文化都市として、世界中の観光客が訪れる人気の街です。今日は古都鎌倉の自然豊かな色彩を、写真と便利な地図で紹介しましょう。写真と地図を気軽に眺めてください。
鎌倉の青色・Blue
《青や紫のアジサイ写真・長谷寺》
《クリーム色から青に変わるアジサイ写真》
地図長谷寺交通アクセス地図Kamakura Hase-dera Temple Access Map
初夏に咲く鎌倉のアジサイ、ガクアジサイはきれいです。三方向を山に囲まれ、適当な湿度もあるので、鎌倉のアジサイは色が鮮やかです。鎌倉長谷寺では湘南の海と、アジサイを同時に見ることができるので、多くの人が訪れます。咲き始めはクリーム色で徐々に青くなり紫や赤に変化する様子は見事です。アジサイに含まれる色素(アントシアニン)が、「がく」の細胞内のpHの変化で変化するのは見ていて楽しいですね。
《ツユクサの青は澄んだ色です・ツユクサとハチ写真》
地図亀ヶ谷切通し交通アクセス地図Kamakura Kamegayatsu Pass Access Map
初夏に亀ヶ谷坂の切通しを歩いていると、足元にツユクサが咲いていました。ツユクサの青色は澄んだ青です。水溶性のアントシアニン系の色素なので、古くから染色の下絵に使われていました。爽やかな青色は美しいですね。「つき草」と呼ばれ万葉の時代から親しまれる花です。
《ジャノヒゲの実写真・瑠璃色がきれいです》
初冬に鎌倉長谷寺境内を花散歩していると、瑠璃色の美しい実に出逢いました。ジャノヒゲの実です。散歩道で見かけると宝物に出会ったような気分になります。こんな日は一日中ご機嫌です。
《鎌倉の青空に映えるロウバイの花写真・北鎌倉東慶寺》
地図東慶寺交通アクセス地図Kitakamakura Tokei-ji Temple Access Map
《早春の青い由比ガ浜の海とモモの花・成就院》
地図極楽寺成就院交通アクセス地図Kamakura Gokuraku-ji Temple Access Map
冬から早春の鎌倉の空や海は青いです。きれいな青空の中春の花、早春の花を見ながらの散歩は嬉しいものです。温暖な鎌倉では、春の花は1月から咲き出します。ロウバイやスイセンは正月に見ごろになります。冬は湘南の海も澄んでいるので、青くきれいです。早春に極楽寺から成就院に向かう坂から見るモモの花と湘南の海がお勧めです。
《鎌倉花種類・鎌倉の花情報・鎌倉の花特徴》
植物名 | 鎌倉の花 漢字 鎌倉花 英語 Kamakura Flower 中国語 日本的鎌倉市花 |
気候 | 温帯 |
気温 | 2℃〜30℃ |
特性 | 冬暖かく、夏涼しい。気温差は少ない。日中南の海風が吹く日が多い、潮風あり |
花期 | 春花:ウメ、サクラ、ツバキ、ナノハナ、シャガ、ツツジ、ヤマブキ、他 初夏花:アジサイ、サツキ、ミヤコヨメナ、シャクナゲ、ハナショウブ他 夏花:ハス、スイレン、サルスベリ、キョウチクトウ、デュランタ、ムクゲ、他 秋花:フヨウ、シュウカイドウ、野菊、コスモス、ハギ、リンドウ、サガギク、他 冬花:サザンカ、チャノキ、ツワブキ、ナンテン実、センリョウ実、他 |
花色 | 青色花:トレニア、アジサイ、アヤメ、リンドウ、ツルリンドウ、他 赤色花:バラ、ツバキ、サザンカ、タチアオイ、フヨウ、ムクゲ、ヒガンバナ、他 白色花:シクラメン、ヤマボウシ、オオシマザクラ、ハナミズキ、スイレン、他 黄色花:ヤマブキ、タンポポ、ナノハナ、キンシバイ、ビョウヤナギ、レンギョウ、他 紫色花:シコンノボタン、シモクレン、オオムラサキツツジ、ハナショウブ、他 オレンジ色花:ザクロ、カンナ、マリーゴールド、クンシラン、カンゾウ、他 |
特徴 | ・古くから国際交流が多いため、古い時代に帰化した植物が多い ・寺院には古くからの薬草や茶花が多い ・鎌倉時代に薬草(植物)を使った製薬事業、医療活動の跡が見られる(極楽寺他) ・谷戸と呼ばれる湿潤な谷間に咲く花が多い ・海岸沿いには海浜植物が多く見られる ・寺社で良く手入れされた植物が多い ・寺社では植物の価値が理解され、観光資源となっている |
観察地 | 鶴岡八幡宮、長谷寺、円覚寺、成就院、極楽寺、浄智寺、銭洗い弁天、切通、他 |
特徴 | 固有種の他、薬草茶花などの帰化植物が多い、植物の利用がされている |
利用 | 茶花、芸術、食用、染色、鑑賞用、庭園、生薬、薬草、医薬品、瑞泉寺、他 |
科名 | キク科、マメ科、バラ科、ツツジ科、アヤメ科、キンポウゲ科、ユリ科、他 |
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鎌倉の黄色・Yellow
《雪の中でも元気な黄色のキクの花写真》
地図北鎌倉浄智寺地図Kitakamakura Jyochi-ji Temple Map
温暖な鎌倉ではめったに雪の日はありませんが、数年に一度積もることがあります。雪の日に鎌倉浄智寺を花散歩していると、黄色いキクの花が咲いていました。その元気な姿に心をうたれました。黄色い花は見ているだけで元気になりますね。キク科の黄色い色素はカロテノイド系の色素で、ヒトの体内でビタミンAに変化します。身体にも良いようですね。山形県ではキクを食用にするそうです。
《早春に咲くフクジュソウ写真・大朽寺》
地図大巧寺地図Kamakura Daikyo-ji Temple Map
《大巧寺の山門とキンシバイの花写真》
鎌倉大巧寺はJR鎌倉駅から最も近いお寺です。大巧寺は鎌倉駅からわずか数分の場所にありますが、一年中季節の花を楽しませてくれるお寺です。大巧寺は由緒ある寺で、源頼朝の戦勝祈願所でした。早春の大巧寺境内に、黄色いフクジュソウの花が咲いていました。初夏にはキンシバイの黄色い花を楽しむことができます。
《五輪塔とスイセンの花写真・寿福寺》
地図寿福寺交通アクセス地図Kamakura Jyufuku-ji Temple Access Map
寿福寺は茶道の祖と言われる、栄西が開山した禅宗の寺です。境内には北条政子の墓もあります。北条政子の墓の近くに、スイセンの花が咲いていました。近くに一部散逸した、五輪塔が置かれていました。ニホンスイセンの副花冠の色がきれいですね。鎌倉ではスイセンは正月ごろが見ごろです。
鎌倉の紫色・Violet
《紫色の花がきれいなイワタバコ写真・東慶寺》
北鎌倉駅に近い東慶寺のイワタバコの群落は見事です。初夏の頃、東慶寺の境内の奥の壁面にセントポーリアに似たイワタバコの紫色の花が一面咲き誇ります。朝日を浴びて輝く、イワタバコの紫色の花に息を呑むほどです。
《紫色が優雅なフジの花写真・長谷寺》
古都鎌倉にフジの紫色は似合います。初夏の連休の頃、鎌倉の各地で優雅に紫色の房を垂らします。藤色は平安時代、貴族社会で好まれましたが鎌倉の武家にも好まれました。源氏山にもフジが自生しています。
《ムラサキシキブの実写真・秋の散歩で》
地図化粧坂交通アクセス地図Kamakura Kewai-zaka Pass Acess Map
秋の鎌倉散歩は、秋の花や木の実を楽しめるので人気があります。秋に化粧坂切通から源氏山公園に向けて花散歩していると、ムラサキシキブの実ができていました。散歩道のムラサキシキブは少し痛んでいましたが、その色に心が癒されます。
《紫色に染まる湘南の海写真》
地図材木座海岸地図Kamakura Zaimokuza Beach Map
夕方鎌倉材木座海岸を歩いていると、夕暮れが迫ってきました。日没後の空が夕焼けから、紫色に染まりました。一瞬見せる色ですが、海も紫に染まって見えました。ウィンドサーファーの姿がシルエットになって見えます。夕刻の鎌倉散歩も良いですね。
鎌倉の赤色・Red
《鶴岡八幡宮写真・落ち着いた赤色です》
地図鶴岡八幡宮交通アクセス地図Kamakura Tsurugaokahachiman-gu Shrine Access Map
鶴岡八幡宮の本宮の色は落ち着いた赤色です。奈良公園の春日大社や京都の平安神宮の拝殿の朱色に比べて、色が違います。鎌倉は武家社会だったからでしょうか。正月にはたくさんの参拝客で賑わいます。
《雪の日のサザンカ写真・浄智寺》
シャーベットのような湿った雪が降った朝、浄智寺の境内を散歩していると赤色のサザンカの花に雪がついていました。雪の下から見えるサザンカの赤い花がきれいに見えます。雪の鎌倉散歩も良いですね。
《五輪塔とツバキの花写真・寿福寺》
冬の鎌倉散歩に色を添えてくれるのは、ツバキの赤い花です。寿福寺の静かな境内の五輪塔の上に、赤くきれいなヤブツバキの花が咲いていました。やぐらの中の五輪塔は鎌倉幕府の重鎮のものと思われる、立派なものですがだれのものか分かりません。赤色のツバキの花が、五輪塔を見守っているようです。
《平家池のハスもきれいです》
鶴岡八幡宮には弦巻田(平家池と源氏池)があります。吾妻鏡にも記されている弦巻田(源平池)です。源氏池、平家池どちらの池にもハスが咲きますが、紅白咲きます。西の平家池に赤いハスを植え、東の源氏池に白いハスを植えたという説もあります。事実かどうかは分かりませんが、おもしろい話ですね。
鎌倉の緑色・Green
《新緑の中の仏様写真・長谷寺》
《滑川沿いの青カエデ写真》
新緑の頃の鎌倉散歩は緑が美しく、心が癒されます。特に青カエデがきれいです。長谷寺の境内でカエデ(イロハモミジ)の緑色のシャワーの中で、瞑想する仏様に心をうたれました。滑川は鎌倉市内を流れる川です。滑川沿いを散歩すると、意外に静かです。川沿いの青カエデが川面に映る様子も良いものです。秋の鎌倉の紅葉もきれいです。
《コケとノキシノブの緑色写真・妙本寺》
地図妙本寺交通アクセス地図Kamakura Myouhon-ji Temple Map
鎌倉の古い寺にはコケ(蘚苔類)やノキシノブが多く見られます。比企谷から妙本寺付近を散歩していると、古い木の幹にコケとノキシノブが自生していました。鎌倉は適度な湿度があるために、蘚苔類やシダ植物が多く自生しています。蘚苔類やシダ植物を嫌う方もいますが、蘚苔類やシダ植物が多い寺の境内にいると心が癒されます。
《緑のハスの葉のロータス効果写真》
初夏の雨上がりに本覚寺境内を散歩していると、ハスの葉の上に水玉が転がっていました。ハスの葉の緑もきれいですが、水玉も輝いて見えます。雨上がりの散歩もこんな場面に出会えると嬉しいですね。このような現象をロータス効果と呼んでいます。ハスの葉にナノレベルの疎水性の突起があり、水滴が表面張力で突起の上を転がるために起きる現象です。ハスの葉もすごいですね。
鎌倉の白色・White
《白いシャクナゲ写真・透明感があります》
《白いシラン写真・北鎌倉》
鎌倉地図明月院交通アクセス地図Kamakura Meigetsu-in Temple Access Map
鎌倉散歩をしていると、意外に白色の花が多いことに気がつきます。事実一番多い花の色は、白だそうです。以前白い花には色素がないと思われた時期もありましたが、紫外線を防ぐためのフラボンやポリフェノールのような色素を含んでいます。もちろんヒトには見えませんが、花に集まるコンチュウには見えているようです。初夏に北鎌倉駅から明月院に向けて花散歩していると、白色のシランの花が咲いていました。
《白く可憐なチャの花写真・鎌倉に似合う花です》
晩秋から初冬に鎌倉を散歩していると、チャノキの花に出逢うことがあります。白く地味な花ですが、鎌倉に似合う花です。現在茶道の中心は京都ですが、茶道の祖と言われる栄西禅師は鎌倉とも縁が深いです。栄西禅師は鎌倉幕府の源実朝にも茶を献上しています。また栄西は寿福寺で没しています。鎌倉はチャとも縁が深い場所です。散歩の途中でチャの花を探してみてください。
鎌倉の金色・Gold
《常栄寺の金色の碑とサツキの花》
鎌倉は禅宗の寺も多いですが、日蓮宗の寺も多いです。禅宗の寺は比較的地味なつくりの山門が多いですが、日蓮宗の常栄寺(牡丹餅寺)は色彩が豊かです。山門も原色が使われています。金色の石碑も良いですね。初夏に常栄寺(牡丹餅寺)山門前を花散歩していると、赤色のサツキの花が綺麗でした。
《金色に輝いて見える東慶寺釈迦如来坐像写真》
《黄金色に染まる湘南の海写真》
地図由比ガ浜地図Kamakura Yuigahama Beachi Map
北鎌倉に近い東慶寺の釈迦如来坐像が金色に輝いて見えました。釈迦如来坐像自体は地味な色ですが、金色に見えるのですね。夕方の湘南の夕日も、金色に輝きます。散歩の後に夕日を眺めながらゆっくりするのも至福の一時です。金色に染まる鎌倉湘南の海は最高です。
鎌倉のコラージュ・Collage
《サツキの個性豊かなコラージュ》
《鎌倉文学館のステンドグラス》
《秋の菊花展・鶴岡八幡宮》
《鎌倉鶴岡八幡宮》
《アジサイのお土産》
《花屋さんの飾り》
《鎌倉の夕焼け空写真》
今日は鎌倉の色を写真で紹介しましたが、満足いただけたでしょうか?鎌倉を散歩する時には、鎌倉の色を楽しみながらゆっくりしていってください。夕方からの鎌倉も静かで楽しめます。よろしかったら京都の色図鑑、横浜の白色図鑑も眺めていってください。
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