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落葉敷紅葉散歩

Walking with Fallen leaves

落葉を踏みながらの散歩は年に一度の贅沢・色とりどりの木々の落葉は豪華絢爛

更新2022.11.09

 温帯地方や亜寒帯地方の木々は、一斉に落葉するものが多くあります。秋から初冬に落葉した葉は、素晴らしい色合いに輝きます。舗装道路に慣れた現代人は落葉を「滑って危険」「道が汚れて見える」などと苦情を言う方も多いようですが、夏の間光合成で私たちに有機物と酸素を与えてくれた植物の最後の贈り物です。落ち葉は森の再生や地球の物質循環(Recycling)になくてはならない、大事な働きもしています。また古代から日本ではカエデ・モミジの落ち葉を、「敷紅葉」と美しい言葉で呼び落ち葉を愛でてきました。地球と植物が私たちに与えてくれた落ち葉を踏みしめながら、落葉敷紅葉散歩に出かけましょう。

《落葉敷紅葉写真・落葉敷紅葉地図・落葉敷紅葉案内》

イロハモミジ落葉写真

常寂光寺の紅葉と苔の上に落ちたカエデの落葉写真(撮影11月下旬)

落葉観察地図常寂光寺地図Kyoto Jojyakkoji Temple Map

 日本では古い時代からカエデ属の落葉を、敷紅葉(しきもみじ)と美しい言葉で呼んできました。初冬の11月下旬京都嵯峨野小倉山山麓にある常寂光寺を花散歩していると、緑色の苔の上に、イロハモミジを始めカエデ属の落葉が黄色、オレンジ色、赤色、紅色に染まり敷き詰められていました(撮影11月下旬)。小倉百人一首が編纂された小倉山に近い常寂光寺小倉二尊院付近の紅葉と苔の上に落ちたカエデの落葉は見事です。

ナンキンハゼ落葉と小鹿写真

奈良公園のナンキンハゼの木の落葉と小鹿写真(撮影11月上旬)

落葉観察地図奈良東大寺地図Map and Access to Nara Todai-ji Temple

 京都の紅葉や落葉敷紅葉は見事ですが、古都奈良の紅葉、落葉も風情があります。秋に奈良公園を花散歩していると、ナンキンハゼの木の落葉の中で小鹿2頭が座っていました(撮影11月上旬)。奈良公園では、秋に葉が赤色に紅葉するナンキンハゼの木が多く観察されます。古の奈良の都ではナンキンハゼの実から、ロウソクに使われる蝋(ろう)を取っていました。奈良公園のナンキンハゼの木の落葉と小鹿は似合って見えます。

ケヤキ落葉写真

横浜美術館前のケヤキの落葉写真(撮影11月下旬)

落葉観察地図横浜美術館地図Map and Access to Yokohama Art Museum

 ケヤキ(欅)の落葉も、味わい深くきれいです。欅(ケヤキ)の葉は赤色、茶色、オレンジ色などに紅葉します。イロハモミジなどに比べると華やかさはありませんが、赤茶色の味わい深い色合いは秋から冬の花散歩の楽しみです。またケヤキの葉は厚く丸みを帯びているので、踏みしめたときに足裏に弾力を感じます。ケヤキの葉を踏みしめながらの散歩は、色だけでなく足裏にもうれしいものです。初冬に横浜美術館前を花散歩していると、ケヤキ並木の葉が落葉して降り積もっていました(撮影11月下旬)。横浜美術館前のケヤキの落葉は芸術的に見えました。

ソメイヨシノ落葉写真

琵琶湖疎水堰堤に落ちたソメイヨシノの落葉とカモ写真(撮影11月上旬)

 桜の紅葉や落葉も見事です。一時日本の桜並木はほとんどソメイヨシノ一色になってしまいましたが、近年様々な品種も見直されて植樹されています。秋に祇園白川から琵琶湖疎水堰堤沿いを歩いていると、琵琶湖疎水堰堤に紅色、オレンジ色のソメイヨシノの葉が落ちていました(撮影11月上旬)。琵琶湖疎水堰堤に落ちたソメイヨシノの落葉の香りをかぐと、桜餅の良い香り(クマリン臭)がしました。琵琶湖疎水には、カモが泳いでいました。琵琶湖疎水堰堤に落ちたソメイヨシノの落葉は、とても美しく秋の日を満喫できました。

《落葉敷紅葉写真・落葉敷紅葉地図・落葉敷紅葉案内》

糺の森落葉写真

京都下賀茂神社糺の森瀬見の小川と落葉写真(撮影12月中旬)

落葉観察地図下賀茂神社地図Map and Access to Shimogamo-Jinjya Shrine

 京都の紅葉は12月上旬で見ごろを終えますが、12月半ばまで紅葉を楽しめる場所も幾つかあります。京都下賀茂神社糺の森の紅葉は、運が良いと12月中旬まで楽しめます。12月中旬に京都下賀茂神社糺の森(ただすのもり)を花散歩していると、名残の紅葉と見事な糺の森の落葉を満喫できました(撮影12月中旬)。糺の森には下賀茂神社方面から流れる清流、瀬見の小川が流れています。京都下賀茂神社糺の森付近は豊かな自然が残され、多様な植物の落葉が混ざっています。京都下賀茂神社糺の森、瀬見の小川と落葉も素晴らしいです。皆様にも瀬見の小川のせせらぎの音と、落ち葉を踏むやさしい音が聞こえますか?

来迎院参道落葉写真

京都大原来迎院参道の落葉写真(撮影12月上旬)

落葉観察地図京都大原三千院地図Map and Access to Kyoto Ohara Sanzen-in Temple

 落葉樹にとって落葉は大切なイベントです。落葉樹は光合成の効率が悪い秋から冬に葉を落とし、休眠するものが多いです。また落葉する葉には不要な塩分や、植物にととっての排泄物が含まれています。植物にとっては不要である枯葉ですが、有機物や養分が含まれています。土中の生物や菌類(キノコを含む)たちの多くは落葉樹の落葉に含まれる有機物や養分を利用して生活しています。初冬に京都大原三千院から来迎院参道を花散歩していると、綺麗な落ち葉で参道が彩られていました(撮影12月上旬)。これらの落ち葉は時間をかけて多くの養分を含む土に変わり、森や林を育てます。

東福寺敷紅葉写真

東福寺境内の落葉写真(撮影12月上旬)

落葉観察地図京都東福寺地図Map and Access to Kyoto Tofukuji

 京都東福寺は、紅葉の名所として知られています。東福寺通天橋での紅葉狩りは、江戸時代から盛んにおこなわれてきました。紅葉の盛りが過ぎた12月に東福寺境内を花散歩していると、緑の濃いコケの上に様々な色のイロハモミジの落葉が敷き詰められていました(撮影12月上旬)。東福寺境内の紅葉も見事ですが、落葉した敷紅葉(しきもみじ)も見事です。

真如堂落葉写真

京都真如堂三重塔とイロハモミジの落葉写真(撮影11月下旬)

落葉観察地図京都真如堂地図Map and Access to Kyoto Shinnyo-do Temple

 京都左京区吉田山にある真如堂は、普段は静かなお寺です。秋の紅葉の頃真如堂は、多くの観光客や紅葉狩りの人々でにぎわいます。紅葉が見頃の11月下旬に真如堂境内を花散歩していると、真如堂三重塔近くのイロハモミジの紅葉が散り始めていました(撮影11月下旬) 。京都真如堂三重塔とイロハモミジの落葉は、見事なハーモニーを奏でます。

春日大社イチョウ落葉写真

奈良春日大社境内の灯籠とイチョウの落葉写真(撮影12月上旬)

落葉観察地図奈良春日大社地図Map and Access to Nara Kasuga-taisha Shrine

 奈良春日大社とその周辺の山々は世界遺産に登録されています。12月に奈良春日大社境内を花散歩していると、イチョウの葉が黄色く色づき参道に敷き詰められていました(撮影12月上旬)。また奈良春日大社境内の古い石灯籠の上や春日大社の屋根にも、イチョウの枯葉が敷き詰められています。イチョウの落葉は黄金色に輝き、春日大社を染めているように見えました。またイチョウの葉からは、医薬品も作られています。

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《落葉敷紅葉写真・落葉敷紅葉地図・落葉敷紅葉案内》

横須賀タウンケヤキ落葉写真

横須賀タウンのケヤキの落葉と銅像写真(撮影11月下旬)

 落葉樹は、街路樹に適しています。落葉樹は日差しが強くなる初夏から夏に葉が茂り、光合成を盛んにおこないます。当然夏の落葉樹の下は、涼しい木陰になります。落葉樹は日差しの弱くなる晩秋から冬に落葉し光合成を停止します。当然晩秋から春の落葉樹の下は、暖かな日差しが差し込みます。街路樹に落葉樹が多く利用されるのは、落葉樹のこの性質によるものです。しかし現代人の中にはこの自然の道理を理解しようとせず、「枝が邪魔」「落ち葉が汚い」「葉で滑る」「虫が付く」等の苦情を言う方も多いそうです。落葉なども年に一度の現象で、余裕をもって楽しめたらよいですね。初冬に横須賀タウンを花散歩していると、ケヤキの葉が通りに舞っていました(撮影11月下旬)。横須賀タウンを歩く外人さんたちも、ケヤキの葉が落葉する風景を喜んでいました。

安楽寺落葉写真

京都安楽寺の苔の上の落葉写真(撮影11月下旬)

 光合成でエネルギーを得て生活する落葉樹にとって落葉は、身を切るようなことかもしれません。落葉樹の葉には、有機物や養分が多く含まれています。光合成を行う植物は、人間にはまねすることができない光合成という複雑な生化学反応を薄い一片の葉で行っています。わずか数グラムの一片の葉ですが、膨大なエネルギーを消費し、たくさんの廃棄物を出す巨大な化学工場にも優に勝る、複雑な生化学反応を少量の光エネルギーで行っています。未熟な私も勉強をすればするほど、一片の葉の持つ素晴らしい性能に驚かされます。11月下旬に哲学の道に近い京都安楽寺山門前を花散歩していると、門前の苔の上に様々な色のイロハモミジの葉が散っていました(撮影11月下旬)。京都安楽寺の苔の上の落葉の一枚、一枚が輝いて見えました。落葉する葉が愛(いと)おしく見えるのは、感傷的な秋だからでしょうか?

霊鑑寺敷紅葉写真

京都霊鑑寺境内竹垣に落葉したイロハモミジ写真(撮影11月下旬)

落葉観察地図京都霊鑑寺地図Kyoto Reikan-ji Temple Map

 光合成を行う植物の葉は、一般的にクロロフィルを含むために緑色をしています。晩秋になり光合成を行わなくなった植物の葉は、クロロフィルを分解し緑色の色がなくなってきます。一方植物の葉で合成されたデンプンなどの多糖類は、ブドウ糖などに分解され、葉から幹などに移動して行きます。カエデ属から作られるメープルシロップは、幹に移動してきた糖を採取して造られます。多糖類が分解される過程で葉に大量にできるブドウ糖と、植物の持つ色素アントシアニジンが結びつきアントシアニンが葉にできることによって葉が赤色に紅葉します。晩秋に京都霊鑑寺境内を花散歩していると、竹垣に紅葉し落葉したイロハモミジ(カエデ属)の葉が落ちていました(撮影11月下旬)。京都霊鑑寺境内竹垣に落葉したイロハモミジの、周辺が赤く縁どられた葉の色は格別です。

称名寺落葉写真

称名寺裏山の落葉と八景島写真(撮影11月下旬)

落葉観察地図称名寺地図Map and Access to Shomyo-ji Temple

 晩秋に落葉する葉の色は様々な色に染まっています。落葉は遠くから見ると茶色に見えますが、よく見ると赤色、黄色、オレンジ色、紅色、黄銅色、茶色など様々な美しい色に満ちています。現代の多忙な生活では落葉の多様な色を楽しむ時間もないですが、少し足元の落葉の色を楽しむ余裕があったらうれしいですね。晩秋に称名寺裏山の金沢山(きんたくさん)を花散歩していると、頂上付近の眺めの良い展望台の足元が様々な色の落葉で覆われていました。称名寺裏山の落葉を踏みしめると、柔らかなクッションが足に伝わりとても心地よく感じました。落葉を踏みしめての散歩は、毎日歩いている固いアスファルトからは得られない貴重な感触です。落葉で覆われた称名寺裏山からは、海の公園や八景島が良く見えました。

《落葉敷紅葉写真・落葉敷紅葉地図・落葉敷紅葉案内》

鎌倉長谷寺ソメイヨシノ落葉写真

鎌倉長谷寺のソメイヨシノの落葉と邪鬼写真(撮影10月上旬)

落葉観察地図鎌倉長谷寺地図Map and Access to Kamakura Hase-dera Temple

 ソメイヨシノやオオシマザクラ、ヤエザクラなどの桜の葉の紅葉と落葉は秋の早い時期から始まります。秋に鎌倉長谷寺境内を花散歩していると、四天王に踏みつけられた邪鬼(じゃき)の前にソメイヨシノの葉がありました(撮影10月上旬)。四天王に踏みつけられた邪鬼も、古都鎌倉の秋の訪れを楽しんでいるように見えました。鎌倉長谷寺のソメイヨシノの落葉は緑色、紅色、オレンジ色、黄色、茶色が混じり合い、お洒落に見えました。

イタリア庭園イチョウ落葉写真

横浜イタリア山庭園のイチョウの落葉写真(撮影12月上旬)

落葉観察地図横浜イタリア山庭園地図Map and Access to Yokohama Italy Garden

 イチョウの葉は黄金色(黄色)に色づき(黄葉)、落葉します。光合成をする時期のイチョウの葉には、クロロフィルが多く含まれ緑色に見えます。晩秋から初冬になり光合成をしなくなったイチョウの葉からは、緑色の色素であるクロロフィルが失われ黄色(オレンジ)に見えるカロテノイド系の色素が目立つようになります。イチョウの葉の落葉は黄色、オレンジ色、黄金色に輝きとても印象的です。初冬に横浜山手にあるイタリア山庭園を花散歩していると、芝生の上が黄金色のイチョウの葉で敷き詰められていました(撮影12月上旬)。黄金色に輝くイチョウの落葉を踏みしめながらの散歩は、豪華で初冬の楽しみです。

岩倉実相院敷紅葉と五輪塔写真

京都岩倉実相院の五輪塔と敷紅葉写真(撮影12月上旬)

 カエデ属の葉は落葉後も糖分が多いためか、しばらくの間赤色や黄色の色を保ちます。床もみじで有名な京都岩倉実相院の庭を初冬に花散歩していると、五輪塔の前の斜面にうず高くイロハモミジの葉が積もっていました(撮影12月上旬)。京都岩倉実相院の、五輪塔と敷紅葉も見事です。

法然院敷紅葉写真

京都法然院の境内の敷紅葉写真(撮影11月下旬)

落葉観察地図京都法然院Map and Access to Kyoto Honen-in Temple

 イロハモミジの落葉の色彩の多様性は、芸術的ともいえます。小倉百人一首で詠まれている「嵐吹く、三室の山のもみじ葉は、龍田の川の錦なりけり」の歌にあるように、様々な色彩のモミジの葉は錦秋を織成します。晩秋に京都法然院の境内を花散歩していると、砂でできた築山にイロハモミジの敷紅葉が花を添えていました(撮影11月下旬)。京都法然院の境内の築山のキャンバスに描かれた、敷紅葉は正に芸術です。

南禅寺敷紅葉写真

京都南禅寺の紅葉と苔の上の落葉写真(撮影11月下旬)

落葉観察地図京都南禅寺地図Map and Access to Kyoto Nanzen-ji Temple

 イロハモミジの真っ赤に紅葉した葉と、緑色の苔の上の敷紅葉も印象的です。小雨が降る晩秋に南禅寺にある最勝院を紅葉散歩していると、真っ赤に紅葉したイロハモミジが緑色の苔の上に散っていました(撮影11月下旬)。緑色の苔の上に置かれた置物の狸も、イロハモミジの真っ赤に紅葉した葉と敷紅葉を楽しんでいるように見えました。

興福寺五重塔とイチョウ落葉写真

奈良興福寺五重塔とイチョウの落葉写真(撮影12月上旬)

 奈良の紅葉や黄葉も見事です。古今和歌集で菅原道真が「このたびは幣もとりあへず手向山、紅葉の錦神のまにまに」と詠んでいます。手向山(手向山八幡宮)は奈良公園内にあり、春日大社と二月堂の間、水谷茶屋に近い静かな神社です。初冬に奈良公園内を花散歩していると、興福寺の五重塔を背景にイチョウの落葉とカエデの紅葉が綺麗でした(撮影2009.12.7)。

《落葉敷紅葉写真・落葉敷紅葉地図・落葉敷紅葉案内》

ハランの上の落葉写真

京都常寂光寺のハランの上のイロハモミジの落葉写真(撮影11月下旬)

 秋に紅葉した葉は晩秋から秋に落葉しますが、どこに落ちるかは偶然性に任されます。風や雨に打たれ落葉する葉は、儚(はかな)くも美しいものです。京都嵯峨野小倉山山麓にある常寂光寺を紅葉散歩していると、池のほとりのハランの葉の上に紅色、オレンジ色、赤色などのイロハモミジの落葉が落ちていました(撮影11月下旬)。今にも緑濃いハランの葉から滑り落ちそうな、イロハモミジの落葉に胸を打たれます。京都常寂光寺の池の水面に漂う、イロハモミジの落葉も風情があります。

野宮神社苔の上の落葉写真

京都嵯峨野にある野宮神社境内の苔と落葉写真(撮影11月下旬)

落葉観察地図京都野宮神社地図Map and Access to Kyoto Nonomiya Jinjya Shrine

 京都嵐山から嵯峨野、小倉山、亀山付近は紅葉が美しい場所で、古くから百人一首などにも歌われている地です。京都嵯峨野にある野宮神社も源氏物語など文学にも登場する紅葉が美しい場所です。晩秋に野宮神社境内を花散歩していると、絨毯苔として知られている緑の濃いコケの上にイロハモミジの落葉が落ちていました。斉宮として知られる秋吉中宮(架空)を源氏物語の中で描いた、紫式部もこの敷紅葉を楽しんだことでしょう。

イロハカエデの枯葉とヤブラン実写真

下賀茂神社糺の森カエデ落葉の中に稔るヤブラン実写真写真(撮影12月下旬)

落葉観察地図京都糺の森地図Kyoto Tadasunomori Map

 下賀茂神社糺の森の落葉、敷紅葉は見事で年末年始まで楽しむことができます。年末頃の赤茶けた落葉、敷紅葉も風情があります。年末に下賀茂神社糺の森を花散歩していると、カエデ落葉の中にヤブランの黒紫色の実が稔っていました(撮影12月下旬)。年の暮れに下賀茂神社糺の森カエデ落葉の中に稔り、落ちかけたヤブラン実は大人の色です。

大徳寺高桐院敷紅葉写真

京都大徳寺高桐院境内の敷紅葉写真(撮影12月上旬)

落葉観察地図京都大徳寺地図Map and Access to Kyoto Daitoku-ji Temple

 京都大徳寺高桐院は、細川ガラシャ縁のお寺です。初冬に京都大徳寺高桐院境内を花散歩すると、敷紅葉が見事でした(撮影12月上旬)。京都大徳寺高桐院境内の敷紅葉は竹林の中にあり、青竹の緑と敷紅葉の華やかな色彩が印象的です。

ミズナラ落ち葉写真

横浜元町公園のミズナラの落葉写真(撮影12月上旬)

落葉観察地図横浜元町公園地図Yokohama Motomachi Park Map

 落葉樹のミズナラは赤茶色から茶色に変色し、落葉します。ミズナラにはタンニンが多く含まれています。タンニンは、一般的に黄褐色から赤色(赤茶色)になります。落葉したミズナラの葉はタンニン成分のために、赤茶色く見えます。タンニンは味が渋く防虫、防腐効果があるために葉はしばらく腐食しません。初冬に横浜元町公園を花散歩していると、ミズナラの赤茶色になった枯葉が落ちていました(撮影12月上旬)。横浜元町公園のミズナラの落葉は、タンニンを含むためか茶色く渋い色に見えます。

フウの落ち葉写真

横浜美術館前に落ちたフウの落葉写真(撮影11月上旬)

落葉観察地図横浜美術館地図Map and Access to Yokohama Art Museum

 皆さんは、フウ(楓)という植物を知っていますか?フウはカエデに似た葉を付ける植物ですが、カエデ属ではなくフウ属の植物です。フウの葉の紅葉は赤色、オレンジ色、黄色などカエデ属に似た色で紅葉します。秋に横浜美術館前を紅葉散歩していると、色とりどりのフウの落葉が観察できました(撮影11月上旬)。フウの葉はイロハモミジの葉より、ずっと大きく派手な色で紅葉黄葉します。

日本大通のイチョウ落葉写真

横浜日本大通のイチョウの落葉写真(撮影11月下旬)

落葉観察地図横浜日本大通地図Yokohama Nihon-Odori Street Map

 皆さんは街灯に照らされたイチョウの黄葉と落葉を、見たことがありますか?カエデの赤色の紅葉は街灯の下で見ると光をあまり反射しないのであまり明るく見えませんが、イチョウの黄葉は街灯の光を反射させ、黄金色に明るく輝きます。晩秋の夕刻に横浜港大桟橋に近い横浜日本大通を花散歩していると、黄色く色づいたイチョウの黄葉と落葉が明るく輝いて見えました(撮影11月下旬)。横浜港大桟橋に停泊する豪華客船も、晩秋の夕空に輝いて見えました。

奥嵯峨スギゴケと敷紅葉写真

京都奥嵯峨鳥居本のスギゴケと敷紅葉写真(撮影11月下旬)

落葉観察地図京都奥嵯峨鳥居本Map and Access to Kyoto Sagano Toriimoto

 晩秋に京都奥嵯峨鳥居本から愛宕念仏寺付近を紅葉散歩していると、スギゴケの上にイロハモミジの紅葉した葉が落ちていました(撮影11月下旬)。スギゴケの上はとても柔らかく、イロハモミジの葉も気持ちよさそうに見えます。京都奥嵯峨鳥居本のスギゴケと敷紅葉も、秋から冬の落葉敷紅葉散歩の楽しみです。

 落葉敷紅葉散歩を、楽しんでもらえたでしょうか?落葉敷紅葉はとても華やかで秋から初冬の花散歩の楽しみです。「落葉敷紅葉はただの枯葉」と言ってしまえばその通りで、落葉敷紅葉をごみと思っていられる方も少なくないです。古い時代から散り行く紅葉や敷紅葉に美を見出し、歌や絵画、文学などに残している先人も多くみられます。多忙な現代人の私たちも、錦秋に散り行く紅葉(もみじ)や敷紅葉を楽しめたらよいですね。私たちのページの写真は1枚1枚現地取材して撮影したものです。落葉敷紅葉写真の中で1枚でも、皆様が気に入ったものがあれば光栄です。よろしかったら京都紅葉アルバムも眺めてみてください。

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