赤色の図鑑
Photo Album of Red
赤色は目に鮮やかで心を暖かくしてくれる色です・きれいな赤色を楽しんでいってください
赤色は情熱的な色ですが、赤っぽい照明や夕日はわたしたちの心を和ませてくれます。また赤い食べ物は、美味しそうに見えます。今日はわたしたちの身のまわりにある、赤色を写真の図鑑にしてみました。自然の美しい色を気軽に眺めてください。
《赤色の図鑑写真・赤色観察地図・赤色の図鑑案内》
《夕日と富士山と夕日に染まる海の写真》
《夕日に染まる鎌倉の海とウインドサーフィンの写真》
赤色観察地図材木座海岸周辺地図MAP
富士山と夕日と海が同時に見える場所は、実はほとんどありません。三浦半島の黒崎の鼻は、夏でもプライベートビーチのように静かに過ごせる場所です。貴重な海浜の植物も分布しています。(あまり教えたくない穴場です)ここから見る夕日は最高です。夕方材木座海岸から見る、夕日に染まる海も冬場のお勧めスポットです。
《夕日に染まる函館駒ケ岳の写真》
夕日に赤く染まる雪山も素晴らしいです。浮世絵で有名な葛飾北斎の赤富士もその一つですね。函館七飯スキー場から駒ケ岳が良く見えますが、雪山が夕日に赤く染まって見えました。夕日はなぜ赤いのでしょうか?太陽の光はプリズムなどで分光すると七色に分かれます。その中で波長が長いために、もっとも空気中のチリなどで散乱されにくい色が赤です。ですから夕日のように斜めに光が差した場合、赤色だけがわたしたちの目に届きやすいわけです。空が青いのと逆の現象です。難しい理由はともかく夕日は美しいですね。
《夏に咲くザクロの花写真・ザクロの花は情熱の花》
《秋に実るザクロの実の写真・良い色をしていますね》
ザクロはイラン東部が原産地ですが、その実はヨーロッパの文化にも大きな影響を与えています。ギリシャ神話では冥界の食べ物とされていますが、何故でしょうか?近年健康食品としても、注目されています。ザクロの葉は初夏の頃、目にも鮮やかな新緑が印象的です。その後オレンジ色の、きれいな花が咲きます。ザクロは秋になると赤色の大きな実をつけますが、実が割れる頃も楽しみです。冬の間中、ザクロの赤色の実を机の上に置いておくのもいいですね。ザクロは、一年中楽しめる植物です。
《赤色の花の特徴・赤色の花の種類・赤色の花情報》
名称 | 日本語 赤色花 英語 Red Flower 中国語 红花 ラテン語 Flos ruber |
特徴 | 熱帯亜熱帯原産の植物が多い、鳥媒花が多い(昆虫は赤色を認識しずらい)、大型花が多い |
色素 | ・フラボノイド系(青・紫・赤・紅):ツバキ、キンギョソウ、アジサイ、サザンカ、等 ・カロチノイド系(黄・橙・赤):バラ、ハマナス、キク、マリーゴールド、キンセンカ、サガギク、等 ・ベタレイン系(赤紫・赤・橙):オシロイバナ、マツバボタン、ケイトウ、ブーゲンビリア、等 |
春花 | サクラ、キンギョソウ、モモ、チューリップ、ツツジ、プリムラ、ボケ、アネモネ、他 |
夏花 | キンレンカ、バラ、ザクロ、ノウゼンカズラ、アメリカデイゴ、ハイビスカス、ブーゲンビリア、他 |
秋花 | キク、キンセンカ、ケイトウ、オシロイバナ、ヒャクニチソウ、ダリア、サルビア、ヒガンバナ、他 |
冬花 | ツバキ、サザンカ、シクラメン、アザレア、クリスマスローズ、シンビジウム、アロエ、他 |
熱帯 | アメリカデイゴ、ハイビスカス、ブーゲンビリア、ノウゼンカズラ、他 |
温帯 | チューリップ、バラ、キク、モモ、ツツジ、等 |
利用 | 観賞用、染色、鉢植え、食用、生薬、観賞、香水、他 |
芸術 | 絵画(ハイビスカス、バラ、キク、他)、句歌(ツバキ、バラ、ヒナゲシ、他)、文学(リンゴ、バラ) |
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《赤色の図鑑写真・赤色観察地図・赤色の図鑑案内》
《積丹半島のハマナスの赤い実の写真》
《美幌峠のコケモモの実の写真・赤くてきれい》
赤色観察地図美幌峠周辺地図MAP
北海道の夏は短いです。短い夏を惜しむように花々は咲き、夏の終わりに実をつけます。未熟な実は緑色で渋いものが多いですが、赤く熟した実は甘いです。ハマナスの実もコケモモの実も砂糖になれた現代人にはそのままでは、多少酸っぱく感じられますが、ジャムにすると最高です。これらの実が赤くなるのはアントシアニンのためですが、果実に含まれる糖や有機酸の増加と関係するようです。未熟な果実は苦く、果実が赤くなると食べごろなのは、おもしろい現象ですね。
《横浜公園に咲く赤色のチューリップ花写真》
《大阪日銀前に咲く赤色のバラ花写真》
《横港の見える丘公園に咲くヒガンバナもきれい》
《新緑の木立の中に咲く赤色のアジサイ花写真》
赤い花もいろいろありますが、花の種類によってずいぶん違って見えますね。チューリップの赤色とバラの赤色、アジサイの赤色、ヒガンバナの赤色では水分違って見えますね。植物の赤い色素にはフラボノイド系とカロチノイド系、ベタレイン系とあります。その発色もPHや土中の金属などによっても異なるようです。同じ色素でも、さらにほかの条件によって発色が異なるようです。自然の色は複雑ですね。
《赤色の図鑑写真・赤色観察地図・赤色の図鑑案内》
《那覇牧志公設市場のアカミーバイの写真・きれいな赤です》
那覇公設市場では、色鮮やかな魚がたくさん売られています。アカミーバイという魚はきれいな赤色をしています。一般的に深い海に住む魚は、赤い色をしているものが多いようです。これは深い海では、波長の長い赤い光しか届かないためです。
《春日大社の青丹色の回廊写真》
《平安神宮の蒼龍楼写真・鮮やかな赤色です》
あおに(青丹)よし、奈良の都は・・・と詠われますが、奈良の都は春日大社や平城宮、平安神宮のような色だったようですね。(色についてはいろいろな説があるようです)これらの赤は鉛の酸化物(鉛丹)や水銀の硫化物(辰砂)、鉄の酸化物(ベンガラ)などから作ったようです。いずれにしろ、古代の人々の色に対する知識と技術に驚かされます。
《キタキツネ写真・赤いキツネと言われますが》
函館大沼公園を散歩していると、赤っぽいキツネに出逢いました。北海道のキツネはキタキツネです。日本に住むキツネはアカギツネ科で、ホンドギツネとキタキツネがいますが、ともに赤いキツネで良いそうです。一般的に動物の毛の色はメラニン色素で決まるようですが、各個体の毛の色は遺伝的な素質で決まるようです。年齢などによっても、変化するようです。
《セイヨウハッカにとまるベニシジミ蝶写真》
長野県安曇野市にある大王わさび農場でベニシジミ蝶に出逢いました。紅色の翅が美しいです。チョウの翅の色は、鱗粉で光が反射することによって発色します。したがって見る方向によって、色が違って見えることがあります。
《竜安寺の紅葉写真》
京都の紅葉は「きれい」と言われています。京都市内にはイロハモミジの木が非常に多いことと、京都が盆地であるために寒暖の差が大きいために紅葉の発色が良いと言われています。植物の葉は一般的には緑色です。これは葉にクロロフィル(葉緑素)という、光合成に欠かせない色素があるためです。晩秋になり、光合成を行わなくなったクロロフィルが分解される過程でフラボノイド系のアントシアニンができるので赤く発色するようです。植物の散り行く前の美しさですね。
《赤色の図鑑写真・赤色観察地図・赤色の図鑑案内》
《台北植物園の圓形温室と珠蕉・ Cordyline fruticosaの写真》
台北市にある台北植物園を見学していると、珠蕉・ Cordyline fruticosaの赤い葉が美しく見えました。葉がほとんど赤くなっていて、緑色の部分がほとんど見えません。アカジソの葉のように色づいています。「葉に葉緑素はあるの?」と思いますが、あるようです。植物の葉にあたる紫外線が強く光ストレスが高い環境にある場合、植物は光合成に必要な葉緑体を守るためにアントシアニンを合成することがあります。赤くなるのは光合成を続けるための防御だったのですね。以前アカジソをエタノールで加熱したところ(湯せんをしないと引火して危険です)アカジソから葉緑素を抽出できました。葉緑素は存在しています。
《横浜ハロウイン写真・ハロウィンのカボチャも赤いですね》
横浜では、10月下旬になるとハロウィンの飾り付けがされます。ハロウィンにはカボチャで作ったJack O’ Lanternも飾られて雰囲気が盛り上がります。このカボチャも赤いですね。カボチャの赤はカロチノイド系の色です。カロチノイドはビタミンAに変わるので普段から食べたい食品ですね。カロチノイド系の色素は水に溶けにくいので、油を加えて調理すると吸収が良いようです。
《紅茶もきれいな赤ですね》
紅茶はチャの葉を酵素酸化して作られます。チャノキはツバキ科の植物です。もちろんはじめは緑色で緑茶と変わりはありません。発酵という過程のなかで、紅茶フラボノイドが赤く変化するようです。なんだか紅葉の仕組みに似ていますね。
《赤レンガ倉庫の雪景色写真》
横浜の赤レンガ倉庫は約100年の歴史を持ちます。雪の日に散歩していると、レンガの色が普段より一層、赤く見えました。レンガも赤いですね。レンガは粘土などを窯で焼いて造られますが、粘土に含まれる鉄分が酸化して赤くなるようです。ベンガラが作られる過程に似ていますね。耐火煉瓦は鉄分が少ないためにあまり赤くありません。
《横浜漢帝廟写真・漢帝廟も赤いですね》
横浜中華街に行くと、赤い門や赤い建物が目立ちます。漢帝廟も赤い建物です。中国には風水思想があります。赤は陽気を引き込む、縁起の良い色だそうです。また、赤色の多い中華街に行くと食欲を増しますね。
《磐梯山と赤い夕日写真》
夕日に染まる磐梯山も見事です
赤色の図鑑を楽しんでいただけたでしょうか?赤色も時と場合でいろいろな姿を見せてくれますね。赤色は700nm付近の電磁波の一種と言ってしまえば簡単かもしれませんが、私たち人間に作用する感覚は複雑で多様です。学生時代に電磁波など量子の「不確定性」を聞いたときに割り切れなさを感じましたが、50年たった今でも未熟な私には未だ謎は深まるばかりです。もしよろしかったら、青色の図鑑、京都の色図鑑も眺めていってください。
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