円明園長春園花散歩写真交通アクセス地図

世界遺産円明園長春園は清朝の夏の宮殿・戦乱で破壊された西洋楼廃墟に美しい花が咲きます

　北京市北部海淀区にある円明園は清朝代に築かれた夏の宮殿です。円明園の面積は3.5K㎡にも及び広大な敷地には美しい庭園が残されています。広大な円明園内には長春園、綺春園も含まれています。円明園の建築物は1856に起きたアロー戦争（第二次アヘン戦争）により、徹底的に破壊略奪されてしまいました。現在広大な敷地の円明園長春園には破壊された廃墟と美しい庭園が残されています。円明園の美しい庭園と池には四季の花々が咲き誇ります。今日は円明園で有名な西洋楼地区のある長春園の花散歩を写真、地図、交通アクセス、円明園長春園散策情報で案内いたします。

《円明園長春園写真・円明園長春園案内・円明園長春園地図》

　北京市北部海淀区にある世界遺産、円明園の面積は3.5k㎡もあります。最寄り駅の北京市地下鉄4号線円明園駅（圓明园站）から3分で円明園の正門である円明園南門に着きます。円明園南門から長春園へは15分ほど歩かないと、着くことができません。しかし15分の道のりは楽しい道のりです。素晴らしい円明園綺春園や長春園の庭園や池を見ながらの散歩道です。円明園にはほとんど案内図がありませんので、入場券の裏側に描かれた細かな地図を見ながら歩くと良いです。

　北京市北部海淀区にある円明園の最寄り駅は円明園駅（圓明园站）です。円明園駅から円明園は、徒歩3分程です。円明園の面積は3.5K㎡にも及び広大な敷地には、美しい庭園が残されています。円明園南門から長春園へは15分ほど歩かないと、着くことができませんが、途中四季の花を楽しむことができます。初夏に円明園駅から長春園に向かって歩いていると、美しいバラの花が出迎えてくれました（撮影5月上旬）。

《円明園長春園見学情報・円明園長春園交通アクセス・花植物》　　

施設名	円明園長春園Yuan Ming Yuan Changchon Yuan Old Summer Palace Beijin
住所	中華人民共和国北京市海淀区
最寄駅	北京市地下鉄4号線円明園駅（圓明园站）
休園日	無し
入園料	・門票：大人10元、大中小学生5元、120cm以下無料・西洋楼遺跡：大人15元、大中小学生5元、120cm以下無料
開門時間	・１月～3月、11月：7:00～19:30（受付7:00～17:30）・4月、9月、10月：7:00～20:30（受付7:00～18:30）・5月～8月：7:00～21:00（受付7:00～19:00）
見所	長春園、西洋楼、万花陣迷宮、大水法、未明湖、蓄水楼、ハスの花、ボタンの花含経堂跡、スイレンの花、キクの花、資料長春仙館、西洋楼景地区、階綺趣、黄花陣迷宮
花植物	ボタン、スイレン、ハス、バラ、キク、デルフィニウム、シダレヤナギ、四季の花、他
周辺見所	紫禁城故宮博物館、故宮博物館文華殿陶磁器館、故宮博館鐘粹宮玉器館、紫禁城九龍壁紫禁城御花園、王府井、景山公園、天壇公園、瑠璃廠、大柵欄、中国国家博物館、他
交通アクセス	・北京市地下鉄4号線円明園駅（圓明园站）B出口より徒歩約3分・365路、664路、681路バス圓明园東門下車徒歩約5分・北京西駅（站）から302路、特6路バスで約15分圓明园南門下車徒歩1分・頤和園路東口から628路、664路バスで約5分圓明园南門下車徒歩1分・北京国際空港からタクシーで（33.4km）約33分

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《円明園長春園写真・円明園長春園案内・円明園長春園地図》

　円明園にある長春園地区の面積は約1.2k㎡あります。長春園地区全部を歩くのは大変です。長春園には西洋楼地区があります。西洋楼地区は清朝代乾隆12年（1747年）から乾隆24年（1759年）にかけて建築された西洋風の建築物が並ぶ地区です。西洋楼地区の面積は67000㎡ほどあります。西洋楼地区で最も有名な遺跡が大水法です。大水法は乾隆帝によって清朝代乾隆12年（1747年）に造られたものです。大水法の名はここに西洋式の自動式大噴水が設置されていたからです。大水法は1856に起きたアロー戦争（第二次アヘン戦争）やその後の動乱により、徹底的に破壊略奪されてしまいました。大水法は破壊されてはいますが、大理石に刻まれた素晴らしい彫刻は当時の姿を偲ばせます。

　円明園の正門である円明園南門から、長春園西洋楼地区へ向かって歩いているとちょうど牡丹（ボタン）の花が満開でした（撮影5月上旬）。円明園長春園はボタンの花の名所です。中国では牡丹（ボタン）の花は古代から、多くの人々から愛でられています。散歩道に咲く牡丹の花も美しいですね。夏になると長春園西洋楼地区へ向かう道沿いの池にはハスの花、スイレンの花、ショウブの花が咲きます。

《円明園長春園写真・円明園長春園案内・円明園長春園地図》

　円明園長春園西洋楼地区を散策すると、破壊された階綺趣などの遺跡群が多数残されています。石造の堅牢な建築物を、これほどまでに破壊する必要がどこにあったのか？と思うほどの破壊の跡です。破壊された円明園長春園西洋楼地区の修復にはかなりの時間がかかりそうです。

円明園長春園西洋楼地区遺跡に咲くコウゾリナの花写真（撮影5月上旬）

　円明園長春園西洋楼地区の遺跡は立ち入れる場所もあります。西洋楼地区の遺跡の石を良く見ると細かな彫刻が施されています。建築された当時の建築物を見てみたい気もします。円明園長春園西洋楼地区の遺跡にコウゾリナの花が咲いていていました（撮影5月上旬）。

　円明園長春園西洋楼地区の遺跡の中には修復された建築物もあります。長春園西洋楼地区の万花陣（黄花陣）迷宮は迷宮を歩いて中央部の展望台にたどり着けるようになっています。迷宮の壁の高さは1.2mで前方を見通すことができます。迷宮の総延長は16kmもあると言われています。私もこの迷宮に挑戦してみました。何とか黄花陣迷宮中央部の展望台にたどり着くことができました。迷宮中央部の展望台は西洋式のドーム建築に見えますが、横にせり出した屋根は中国式にも見えます。「和洋折衷」という言葉がありますが、迷宮中央部の展望台は「中洋折衷」の建築のようですね。

　円明園長春園西洋楼地区の遺跡だけでもかなり広大な面積があります。広い円明園長春園歩き回るには、木立のある休息所などで休みながら水分補給をする必要があります。木立のある休息所で休んでいると噴水の遺跡がありました。噴水を良く見ると鳳凰や龍といった中国式の彫刻がなされていました。円明園長春園西洋楼地区階綺趣の遺跡は西洋式ですが、彫刻は中国古来の彫刻がされているようです。

《円明園長春園写真・円明園長春園案内・円明園長春園地図》

　円明園長春園西洋楼地区を歩いていると大理石でできた、ライオンの石像らしきものが残されていました。ちょうど鼻の部分が破壊されていますが、ライオンの特徴を持っています。日本の社寺の前に置かれた獅子（しし）や狛犬（こまいぬ）にも似ていますね。円明園長長春園西洋楼を歩いていると、清朝乾隆帝時代の西洋文化と中華文化の交流の様子をうかがうことができます。これらの西洋文化と中華文化の交流の様子を残す18世紀中期の貴重な建築物などは、約100年後の19世紀中期、1856年に破壊されてしまいます。

円明園長春園の中心にある含経堂跡に咲くボタンの花写真（撮影5月上旬）

　円明園長春園の中心にあるのが含経堂跡です。円明園は清朝の夏の宮殿です。夏の宮殿の中心的な建築物が含経堂跡です。含経堂跡（含経堂跡全盛期絵画図）の面積は45000㎡あり、現在発掘調査が行われています。上の写真は含経堂跡の礎石部分です。広大な含経堂跡は、現在牡丹（ボタン）園になっています。広大な牡丹（ボタン）園にはたくさんの牡丹（ボタン）の花が咲いています（撮影5月上旬）。

円明園長春園の池に咲くキショウブの花写真（撮影5月上旬）

　円明園長春園には広大な池が広がります。長春園の池にはキショウブの花やスイレンの花、ハスの花などが咲きます（撮影5月上旬）。円明園長春園は皇帝が夏の間過ごした場所です。円明園長春園は夏の宮殿らしく、水辺に涼しげな花々が咲き誇ります。夏の紫禁城は緑や水辺が少ないので、皇帝たちは円明園長春園や頤和園、昆明湖などで避暑をしたのでしょう。1744年に宮廷画師によって描かれた円明園四十景図を見ると、円明園長春園の当時の姿を知ることができます。

《円明園長春園写真・円明園長春園案内・円明園長春園地図》

円明園南口正覚寺前に咲くペチュニア花写真（撮影5月上旬）

円明園の水路に架かる丸橋とシダレヤナギの木は涼しげです

★北京市地下鉄4号線円明園駅（圓明园站）A出口より円明園入口へは徒歩約3分です★

円明園駅（圓明园站）A出口より円明園への交通アクセス地図は下です（地図は移動、拡大、縮小、航空写真表示等操作できます）

　北京市北部海淀区にある円明園長春園の最寄り駅は北京市地下鉄4号線円明園駅（圓明园站）A出口です。北京市地下鉄4号線円明園駅（圓明园站）A出口から地上へ出て、清貨西路を東に150mほど歩くと北側に円明園遺跡南門が見えてきます。円明園遺跡公園南門で入園受付をして、円明園に入ります。上の地図で見るように円明園は広大な遺跡です。円明園遺跡南門から円明園長春園へは、南門に近い円明園綺春園から更に北に15分から30分ほど歩くと到着します。

★北京国際空港から円明園長春園へはタクシーで約45分です★

北京国際空港から円明園長春園への交通アクセス地図は下です（地図は移動、拡大、縮小、航空写真表示等操作できます）

　北京国際空港から円明園長春園へは、タクシーで約45分です。日本各地空港から朝に出発すれば、昼に北京空港に到着できます。また北京国際空港から、円明園長春園へはすぐに着くことができます。気軽に円明園長春園花散歩を楽しんでください。円明園長春園花散歩に最適な時期は4月、5月、10月、11月頃です。夏は暑いですがハスの花、スイレンの花を楽しむことができます。

　円明園綺長園花散歩写真交通アクセス地図を、楽しんでいただけたでしょうか？円明園長春園は北京市北部にある、美しい世界遺産の庭園です。また円明園から数キロ離れた場所に、世界遺産頤和園があります。よろしかったら昆明湖花散歩、紫禁城故宮博物院花散歩も眺めていってください。